カテゴリ:旅のつれづれに( 46 )

ローマの休日

  ローマの休日   旅のつれづれに(5)

  2月の末から安いツアーでイタリアを初めて訪ねてきました。
  ローマで過したまる二日の自由時間はホントに愉しいひと時でした。 

  大聖堂や彫刻・絵画のスケールの大きさに唖然とした半面、その対極にある
  伊勢神宮や桂離宮・石庭にみる日本文化を改めて認識する旅でもありました。

d0156718_1685075.jpg


  「Foro Romano」  
  広大無辺な遺跡は驚く外ない。しかし私は壮麗なヴァチカンの大聖堂よりも
  この崩れた煉瓦の壁に美しさを感じるのは、やはり日本人だからでしょうか。


d0156718_1614195.jpg

  「Foro Romano」
  その昔、シーザーも歩いたであろう道を歩きながら見上げたローマの空は
  曇っていて、今にも彼の無念の涙がこぼれてきそうでした。

d0156718_941760.jpg

 「Colosseo」
  剣闘士同士や猛獣と生死を賭けて闘わせ、それを5万人もの観客が愉しんだという巨大な
  円形競技場跡は是非観てみたかった一つでした。
  作今、鯨を食べるのは野蛮だとのたまい捕鯨を妨害する人たちは、それぞれ自分たちの国
  の先祖は何をしてきたのか、もう一度検証することが必要ではないですか?
  昔から鯨の供養塔を建てて感謝しながら鯨を食べて生きてきたことを、理解できないのは
  精神文化の違いだけでしょうか・・・

d0156718_9392893.jpg

  「Colosseo」

  流石は有名な観光地、いろんな国のそれも団体の観光客の多いのに驚き。
  苔蒸した煉瓦を観ながら、この途轍もなく大きな建物を造るのに一体幾つ
  煉瓦を使ったのだろうか、そんなことをフト考えてしまうひと時でした。

d0156718_16113815.jpg


  「Terme di Cracalla」
  有名なカラカラ浴場遺跡、1600人も入れる大浴場を始め、運動場や図書館
  まである巨大な社交施設だったというからこれまたビックリ。



d0156718_1612583.jpg


  「Terme di Cracalla」
  近年、日本でもスポーツジムや町の銭湯が巨大化した温泉施設があるけれど、桁が違う。

  しかし、どの巨大な遺跡も、当時の奴隷制社会でこそ成り立っていたのだろうと思うと、
  権力者の欲望の遺跡でもあるわけで、ただ驚いてばかりでは済まされないものを感じず
  にはおれませんでした。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kame0401 | 2011-05-05 10:00 | 旅のつれづれに | Comments(0)

ベニス寸描

  ベニス寸描

  水の都ベニスは海に浮かぶ夢の島である。
  しかし、近年地盤の沈下でサン・マルコ広場が水浸しになることが
  多くなったという。
  これでは海に沈む島ということに為りかねないと壮大な防潮堤の
  建設が始まっているらしい。
  自動車のない島、そのことに気がつかないくらいこの島は水と
  共存している。ゴンドラに乗って運河の水面に映る街の佇まい
  は、何処を切り取っても絵になるひとコマだ。
  だけども、短い滞在時間で結局街中の絵は一枚も描けなかった。
  せめてと、船の上から遠ざかるベニスの島を描き留めたものを。

d0156718_15294681.jpg

  サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、サン・マルコ広場から
  運河を挟んで対岸に見える小さな島の教会。

d0156718_15301396.jpg

  名前を聞き忘れたので「名も知らぬ美しき館」としておこう。

d0156718_15305121.jpg

  旅のあいだ中、「ベニス」か「ヴェネツィア」かどちらがジャッポーネの
  私にシックリする名前なのかを考え続けたけれど答えは出なかった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kame0401 | 2011-04-12 01:30 | 旅のつれづれに | Comments(0)

  

  マルタの旅 一コマ


  旅に出ると、絵心がくすぐられてやたらと描きまくることになる。
  何の気なしに描いた絵も、今見るとその時の情景までが思い浮かんでくる。

  写真は、ファインダーを覗いてシャッターを切ると、次の瞬間はもう別の被写体を
  探している。そしてシャッターを切ったことで景色を観たつもりになる。
  これでは、記憶に残らないわけで、又やたらと景色のまえに立って記念写真を撮り、
  これを見せたがる人がいるが迷惑千万というものだ。

  「ヘタな絵を見せられるのも迷惑千万!」  いやこれは失礼千万、お許しを。

d0156718_20305770.jpg


  マルタ島のVallettaの海の見える喫茶店、このときは隣でコーヒーを飲みながら・・・


d0156718_2031974.jpg


  マルタ島の馬車乗り場にて  馬車に乗ってみればよかったと今にして思う・・・
  旅の愉しみは非日常の体験で、街中をガタコト走る小さな電車とか輪タクとか・・

d0156718_20312241.jpg


  ドバイ空港での乗り継ぎ待ち風景、暇つぶしには持って来いの風景?
 
  人は寝ている時、全く無防備で素の姿を曝している。
  むかし夜行列車で眠れないまま車内の寝像を描いたのを思い出し
  ながら、描き溜めて「寝像百態」を編集すると面白いだろうな・・・



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
  
by kame0401 | 2011-02-13 00:22 | 旅のつれづれに | Comments(0)

旅のつれづれに (3)

   旅のつれづれに

    1981年初めて訪れたネパールで出逢った人びと 

  旅では、様々な出会いが待っている。 出会いは人だけではない、その場の情景や
  歌声・音楽まで、全てが旅心をくすぐる。
 
  「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、
  馬の口とらえて老いをむかふるものは、日々旅にして旅を栖とす・・(奥の細道)」

 人が旅に魅かれるのは、昔も今も道祖神の招きなのだろうか。

d0156718_130155.jpg


  ネパールにはいろんな種族の人たちが住んでいる。このタマン族もその一つ。

d0156718_1304894.jpg


d0156718_131778.jpg


  ネパールの国内航空の便はヒマラヤの麓だけに天候が悪いと、直ぐに欠航する。
  この日もトリブバン空港で半日待って、挙句にダメ。暇つぶしに待合室で落書き。

d0156718_1313864.jpg

    サーランギを弾く老人  

  飛行機を諦めて車で、ポカラへ。途中naubiseのバッティ(茶店)で憩う私達に近寄ってきた
  ガイネ(楽士のカースト)の老人、僅かばかりのルピーを渡すと「ベニコ・バザール」という民謡
  を弾き語りで奏でてくれた。スケッチをする私を物珍しそうに子供たちが覗きこみ、忽ち人垣
   ができる。

d0156718_1315142.jpg


    ポカラから、トレッキングが始まる。暫く歩いてsuikhetという部落で雨宿り。
   ポーターたちも小屋の片隅で休憩と相成る。

d0156718_132420.jpg


  地元の女性たちも荷物は竹で編んだ大きな籠に紐を掛け頭で支えて担いでいる。


d0156718_20275911.jpg

  
  この男、どっかで見た顔だと思ったら、先き頃、鏡の向こうから声を掛けてきた奴だ。
  白内障の手術をした目でよく見ると、すっかり皺だらけシミだらけの老人になっていたのに
  驚いた記憶がある。
  
  聞けばこの男は30年前、上記のトレッキングの途中、ヒマラヤが一望できるキャンプサイト
  で誕生日を迎え、真っ赤なシャクナゲの大きなレイを首に掛けてもらい、49本のローソクの
  立ったケーキで祝ってもらったというから幸せな男ではある。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  人生も旅と同じで、どんな出会いが待っているのか知らぬままに今日まで歩いてきた。
  思い返せば、今年もいろんな新しい出会いに恵まれた一年であった。
  
  様々な出会いに感謝しながら、今年のブログは今回で一先ず終了。
  来年のことを言うと鬼に笑われるが、出会いを求めてブログは、これからも続けるつもり。
  
  皆様 佳い新年をお迎えあれ

by kame0401 | 2010-12-26 01:20 | 旅のつれづれに | Comments(0)



     生沢朗と 山の絵と能舞と



d0156718_1622368.jpg



井上靖の小説「氷壁」が新聞に連載(1956~57)され、生沢朗が担当した挿絵の筆致に
魅せられたのは、私だけではなかっただろう。
生沢朗に憧れていた私は、山登りのとき、大きなキスリングザックにスケッチブックを挟んで、
休憩のたびに山の絵を描いていた。
同じ山仲間の友人も、生沢朗のような筆致で描けたらなぁ~とため息をつきながら…

d0156718_9411885.jpg


d0156718_14132099.jpg


     50歳近くなって、海外の辺境を旅するようになっても、小さなスケッチブックは忘れ
     なかった。 1994年に念願のアンナプルナ内院を目指した時もやたら描きまくった。
     
     アンナプルナ・ベースキャンプは、内院と言われるだけあって360度の展望は
     7千、8千メートルの名峰が屏風のように取り囲み、ヒマラヤ襞の氷壁に飾られた
     峰々は、圧倒的な迫力で迫ってくる。
          
     どの絵にも、ただただ感動の渦の中で夢中で筆を走らせた記憶がある。  

d0156718_21523243.jpg

                                              ANNAPURNA Ⅰ 8091m
  
     ヒマラヤ山脈は、5000万年前インド大陸がアジア大陸に衝突し、下に潜り込んだ
     ために隆起したと言われている。その為頂上近くにはイエロー・バンドという石灰岩
     の化石の層があり三葉虫などの化石が見つかるそうである。
     ヒマラヤはかって海の底だったと言われ、大陸移動説の証人でもあるのだ。
     地球の壮大な歴史とロマンをも秘めているのである。

d0156718_14163357.jpg

                                       ANNAPURNA  DAKSHIN  7219m


d0156718_1415151.jpg

                                         GANDHARBA  CHULI  7010m


d0156718_14182699.jpg

                                                  HIUNCHULI  6441m


 
d0156718_14193731.jpg





<余録> 生沢朗の描いた能舞

生沢朗が能舞を描いているとは、つい最近まで知らなかった。
私は、能舞台寸描と称して落書きをしているが、憧れていた
生沢朗の一面を知り、改めて親しみと不思議な縁を感じている。



d0156718_22402240.jpg

d0156718_9272398.jpg

d0156718_936240.jpg





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kame0401 | 2010-07-09 01:00 | 旅のつれづれに | Comments(0)



      カンチェンジュンガの想い出                


d0156718_22191090.jpg

  雪の中に佇む「ゾッキョ」


      1997年の5月にでかけたトレッキング・ツアーは思い出の多い旅でした。

       カンチェンジュンガはヒマラヤの東端に聳える8000M級の名峰の一つで
       避暑地・紅茶の名産地のダージリンから望むその秀峰は昔から有名です。

       その年は寒さが厳しかったのか、麓のシャクナゲ林も花が遅く未だ蕾。
       私たちの、荷物を運ぶゾッキョ(高地に棲むヤクと平地の牛の交配種)が
       テントの傍で、朝もやの雪の中に浮かび上がる景色は印象的でした。


d0156718_1414164.jpg

                    朝靄の中に突如浮かび上がる岩稜


        氷点下でのスケッチは、絵具を塗るとすぐに画用紙の上で星型に氷ついて
        いくのです。この絵をみると、その時の状況が蘇ります。

        この時は、目的のカンチェンジュンガを眺めるのに登り続けて、やっと
        Gocha-Laと言う峠から晴れた頂上を望むことが出来ました。

        しかし、下山の朝も雪で、視界も悪く前を行くゾッキョの首の鈴の音
        を頼りに、雪景色の中を、また、延々と下りました。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kame0401 | 2010-05-05 15:14 | 旅のつれづれに | Comments(0)

人生二毛作を目指して・・・
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31