カテゴリ:旅のつれづれに( 46 )

タンザニアの民芸

        タンザニアの民芸

        1986年アフリカの最高峰キリマンジャロに登ったとき、岐路ナイロビで見つけたもので、椰子の葉か
        何かで作られた素朴な民芸品で一目で気に入り購めたものである。
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        ホテルで慰みに描いた殴り描きだが雰囲気は出ていると思う。      
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        我が家ではそれ以来思い出と共に食卓で爪楊枝を載せて威張り蛙ってござる。
        家内が今でものたまうのは「だからあの時、もっと沢山買おうと言ったのに」・・・蛙がえるも残念
by kame0401 | 2014-04-25 21:18 | 旅のつれづれに | Comments(0)

山の画帳

         山の画帳  下手の横好き


         老骨に鞭を打っての山行は、ザックの荷物をいかに減らすかが勝負である。若さは金で買えないが軽さは
         金で買えるとて山の装備には随分金をつぎ込んできた。そんな中でいつも悩みながらザックに忍ばせる
         のが画帳と絵具セットである。画帳もあまり小さなものでは駄目だとF3号(400g)を、絵具はコンパクトに
         詰め込んだ36色(200g)を。しかし最近は途中の休憩で画帳を開く余裕が体力・精神力ともになくなり
         実際描けるのは幾枚もない。しかしそれでも後悔しないためにザックに忍ばせていくのである。
         私にとっては、この書き殴りの絵の方がデジカメで撮った何百枚の写真より、捨てがたい味があるので
         ある。この絵を見るたびに、81歳の無謀登山を思い出すだろうし北穂高のあの感激が蘇えるだろう。
         再び登ることの叶わない北穂高も、私の画帳の中では永遠に私と共に居るのである。
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         北穂の小屋は展望が良い処で、滝谷の岩稜はもう少し下から描ければもっとよい構図になるのだろうが、
         恐ろしくて手も足も出ない。
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        北穂小屋の裏で滝谷の岩稜を描く、すぐ横から槍への縦走路がくだりキレットが真下に見える。
        最後の登りを終えた登山者が岩角からひょっこり顔を見せる。絵の出来はともかく幸せなひと時である。
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        梓川の畔から仰ぐ焼岳、いまは噴煙があがっていないように見える。今回の収穫は結局この数枚だけ。
by kame0401 | 2013-09-02 18:32 | 旅のつれづれに | Comments(0)

北穂高岳幻想劇場

            北穂高岳幻想劇場

         二年まえの槍ヶ岳登頂に味をしめ、この度は北穂高岳の山頂小屋からキレットの向こうに聳える槍ヶ岳
         を望まんとて、歳甲斐もなく挑みナントカ頂上を踏み得たるが、いやはや降参致し候。救助ヘリに乗ること
         なく無事下山致し候へど年寄りの幻想劇場も今回で幕と致す所存にて候。他事ながらご休心の程を
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                                                  北穂高岳滝谷岩稜



        北穂高岳頂上(3106m)直下飛騨側に落ちる滝谷がある。 急峻な上に岩が崩れやすく、クライマーたち
        の聖地のひとつ。そそり立つ岩稜は魅力的で、私は絵に挑戦したが、偉大な滝谷を捉えるのは容易なこと
        ではないことを直ぐに悟らされた。

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        このスタンプは昭和45(1970)年10月に家内と北穂に登った時のものである

  
        この度の北穂高岳行は43余年前、簡単に登れたという当時の記憶を基に、年を弁えず幻想が膨らんで
        企画した今から思えば無謀な登山であった。
        その結果は忽ち「山をなめるな!」と存分に思い知らされるはめになった。 しかし81歳の山男の心意気
        に応えてくれたのか好天続きで、いまは感謝の気持ちと達成感に浸っている。
by kame0401 | 2013-08-18 07:00 | 旅のつれづれに | Comments(0)

「石塔寺」

             「石塔寺」 白州正子に誘われて


          長い長い階段をまっすぐ登り詰めると、そこにその三重の石塔がある。大きな見るからに朝鮮風の
          その塔は周囲を埋める無数の五輪塔に囲まれて、すくっと立っていた。
      
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          その昔、百済が滅びて多くの人がこの地に帰化し、その当時の遺品の一つがこの石塔寺の三重の
          塔だと謂われる。
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          ところ狭しと並ぶというより、マツ林の中まで敷き詰められたように広がる五輪の石塔群は圧巻であり、
          その一つ一つに当時の人々の想いが籠められたであろことを思うと、呆然と、立ち尽くすのみであった。
by kame0401 | 2013-06-25 22:41 | 旅のつれづれに | Comments(0)

山馬蝗箱根の巻

           山馬蝗箱根の巻
             2013.5.15 ~ 17


          中学以来70年の付き合いである 「山馬蝗(さんばこう)」の仲間で今年は2泊3日の箱根の旅をした。
          宿泊先の「エクシブ箱根離宮」が決まっているだけで、行きあたりばったりの旅だったが、終わってみると
          なんと「行きあたりピッタリ」の旅になり、見事に無駄なく存分に楽しむことが出来た。
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         箱根ガラスの森美術館での 「Vnice Acoustic Duo」の演奏は心地よい旅のひと時となった
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         バイオリン奏者  ALBERTO DE MEIS
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         アコーデオン奏者  SEBSTIANO ZORZA
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         ALBERTO DE MEIS

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        会場で買求めたCDに二人のサインをもらい、上のコラージュ写真の一枚はその時の記念写真
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        YouTubuで見つけた箱根ガラスの森美術館でのVnice Acoustic Duoの演奏をどうぞ




by kame0401 | 2013-05-18 11:13 | 旅のつれづれに | Comments(0)

背割堤の桜満開

          背割堤の桜満開 

         四月一日は私の誕生日、幸い天気も上々とて、花見弁当持参で家内と淀川背割堤の桜見物にでかけた。
         木津川と宇治川を分ける背割堤の桜のトンネルは1.4キロ・250本の桜の大木はそれは見事なものだった。
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         背割の堤の桜を眼前にすると、左奥の対岸には新緑の天王山が、振り返れば手前の対岸には男山が
         桜混じりの新緑に彩られている。座り込んだ草の筵も花筵で贅沢な花見の宴となった。 しかし春の盛りに、
         花を肴に酔うことが出来るのは、これから先、何回あるのだろう。ふとそんなことを考え、中国の詩人が
         詠んだ有名な漢詩の一節 「能向花前幾囘醉」(よく花前に向って幾回か酔わん)に想いを巡らせている
         自分がそこにいた。
  
 
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         背割堤の歴史を紹介しよう。木津川・宇治川・桂川の三川が合流するためこの辺りは昔から氾濫洪水に
         悩まされてきたところである。 古くは淀城の辺りで木津川と宇治川が合流しており、その上には巨椋池と
         言う巨大な遊水地があり洪水の時は氾濫原となったところである。1800年代の後半に明治の大洪水があり、
         1910年に今の三川合流地点に付け替えられたという。しかし1917年に大正大洪水があり三川の合流を
         ずらすため背割堤が設けられたのだということだ。巨椋池も干拓されて農地になりいまは面影もない。
         背割堤には1970年までは松が植えられていたがマツクイ虫の被害を受けてソメイヨシノが植えられ、
         1988年から一般開放され背割桜として喧伝されるようになった。初代の名残か所々に残るエノキの巨木
         にも負けぬくらいに桜も大木になり、大きな枝が堤の下まで垂れて見事な風情である。
by kame0401 | 2013-04-03 07:33 | 旅のつれづれに | Comments(0)

私本秘百名山

          私本秘百名山  新春初登頂・日本一低い一等三角点・蘇鉄山6.84m


        山は高きがゆえに尊しとはしない。此処にれっきとした一等三角点を持つ超低山がある。蘇鉄山だ。
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        この一等三角点は最初は天保年間に港の浚渫土を盛り上げた「御陰山」に設置されたものが
        移設されたと謂われている。大阪港にある天保山も「天保の大川浚」で出来た兄弟山である。
        天保山は二等三角点が設置されており、現在4.53mで日本一低い山だとされているが、
        これ は地盤沈下の影響で1971年には7.1mあったものが、1977年には4.7m、1993年
        には4.53mになったという。 蘇鉄山の説明板も6.85mから6.84に訂正された跡が窺える。

        私本秘百名山には、このようにいろいろ歴史を秘めているところが面白い。天保山の方も天保山
        山岳会があるそうで、同じような登山証明書があるらしい・・・・
by kame0401 | 2013-01-11 19:10 | 旅のつれづれに | Comments(0)

旅の道連れ

         kameの足跡・旅の道連れ      私の絵具箱

      私が旅のつれずれに、描く絵は、出来るだけ現地で彩色をするようにしている。山に登ることも
      多い私は、歳の事もあり荷を軽くすることに、最大の努力と工夫をしており、絵の道具もしかり。
      絵具はウィンザーニュートンの固形透明水彩で、ここに紹介する二つも共にウィンザーニュートン
      社製の絵具セットを加工してセット出来る色の数を増やしている。
      これで、旅の途中に何処でも彩色が出来るので、レストランのコースターの裏に絵を描いたり、
      先のヘギの裏の悪戯描きも出来るというものだ。

      下段の市販のものが、14色なのを、筆を入れるところに6個追加して20色セットにしている。
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      これは、ふたの裏のパレット以外に、絵具の下からパレットが引き出せるようになっており、
      真ん中の穴に下から親指を入れて支えられるのは面白い工夫である。
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      下段の市販のものが、12色なのを、水を入れる小さな水筒や海綿を入れるところを、全部はず
      して更に22色詰め込み、何と34色セットに変身させた。
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      蓋は筆洗になっているので、2か所少し削って筆が滑らずに置けるように加工をした。
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      彩色のときの参考に、共に色見本を作って絵具ケースに入れている。
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by kame0401 | 2012-12-20 17:12 | 旅のつれづれに | Comments(2)

          旅日記「開田高原の秋」 (その3)     kameの足跡・1960.10.7~


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 10月9日の(続き)

         楓の紅葉の間に益田川が白く光っている。瀬音が谷にこだまし、光に満ちた街道である。
         コゲラが啼く。朴の木の紅い実をゴジュウガラが突いている。
         濁河との出会いを過ぎる(1:00)。対岸の上で斧の音がする、バリバリと大木が崩れ落ち
         る音。ススキの陰に野麦の里が見えてきた。岩走る清水に口をつける、冷たい。ホシガラス、
         桂の紅葉が浮かんだように美しい。ホシガラスの啼く野麦の里はソバの軸が紅く、ヒエも熟し
         ている。この山里もいま穫入れで忙しい。ヒエを山のように背負って子供達までがせっせと
         運んでいる(1:30)。寄合渡まで4里だという。今日のうちに野麦峠を越せそうだ。本谷出会(2:00)。
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         半時間ほど行くと広い道と分かれて左へ峠近道と言う道標。コガラ、いよいよ峠の登りが始
         まる。瀬音がどんどん遠くなっていく。じぐざぐ路でヤマカガシが這う。山桜の葉が美しい、
         大きな栃の木の下で休む、流石に登りにかかると汗が流れ、心地よい風が頬を撫でてゆく。  
         はるか下に早や西に傾き始めた秋の陽を受けて野麦の里が光っている。ポトンと栃の実が落ちる(3:00)。
         オオカメノキの紅葉は赤紫、それに赤と黒の実が美しい。尾根に取っ付く。
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         御堂がある、地蔵尊と書いた白い幟が二本ボロボロになって立っている。
         乗鞍岳が真正面だ、殆ど雲に閉ざされているのが、かえってその高さを計り知れないものに
         して、素晴らしい。風を切り唸りを残してアマツバメが盛んに行き交う。
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         路は山の稜線添いに巻き、やがて峠に出た。野麦峠は開けた峠で、五輪の石塔が一つと、
         木の柱だけで組んだ門があり、関所のような構えである。峠の路はそのまま信州側へ急な坂
         で下っていた(3:50)。アマツバメがまた耳元を飛び過ぎる。信州側へ一気に駆け降りると
         15分ほどで下の広い道に出た。ここはまだ秋は浅いようだ。「伐採事務所前」と言うバス停
         がある(4:25)。
         暮れはじめた谷添いの車道をゆく、対岸の白樺のコバルトグリーンの葉が色付き始めている。
         トラツグミが啼く。川浦に着く(5:10)
         ここで荷を下ろしていたトラックが寄合渡まで乗せてやると言う。5:42に寄合渡に着いた、
         すぐ前の大和屋という旅館に入る。窓の下に奈川が流れているのが夕靄のなかに白く見える、
         6:20夕食。明日は6時のバスで松本に向かうことにする。
         秋の山路を巡る旅は終わった。 念願の野麦峠越えるのに、藪を漕ぎ、幾つの峠を越えたことか。
         9:00残ったウイスキーを空けて床に潜る、瀬音のみ。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(完)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kame0401 | 2012-12-14 19:50 | 旅のつれづれに | Comments(0)

開田高原の秋その二

      旅日記「開田高原の秋」 (その2)    kameの足跡・1960.10.7~
 

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10月8日の(続き)
      20分も下ると関谷の部落が見えてきた。稲刈りのおばさんに道を尋ねる。これから向かう先の峠は
      御境(おさかい)峠とよぶのだそうだ。キセキレイが4羽飛び立つ。アケビを2つ、口の中でひやりとし
      クリームが舌をなでる。秋の味である。青空に白い雲がゆっくり流れている。渓流に沿った路は開け
      明るい光で一杯である。マツムシソウとリンドウが多い。マツムシソウの方は実になっているものも
      多い。コガラが目の前の枝にとまり、また飛び去る。秋とは言え登りにかかると汗ばむ。また御岳の
      頭が尾根の上にその姿を見せた。
      ハゼの真赤な葉が黄緑の木立の中で際立って美しい。じぐざぐ路を登ると梢をならして涼しい風が
      吹き渡る。峠が近付くと流石に紅葉も美しい。向かいの斜面に見える白樺の幹の白、それは空の
      青さと対照的である。

      御境峠、そこは木立に囲まれた静かな峠だった。そこからは御岳の雄姿は望めないが、信濃と飛騨
      の国境である。そこには古い石の道標が頭を欠いて横たわっているだけだった。そして路はそのまま
      だらだらと飛騨側へ下っていた。
      峠を過ぎると、すぐそこまで車道が来ていた。やがて左手に、また御岳の麓が見え始めたころ、
      錦秋の谷間に留野原の家並みが見えた。火山灰の真っ黒な土の道端を細い溝で清水が流れて
      いる。御岳は頭を完全に雲に隠してしまった。留野原で幕岩川に沿った路にる。小さなその渓流は
      紅葉に映えてきれいだ。開けた谷間に広い道がまっすぐ続いている。白樺の多い痩せたこの土地を
      開いて点々と農家の屋根が見える。(12:00)尾根を廻ると前方に乗鞍の大きな裾野が見えてきた。
      やはり頂きは雲の中である。落合という部落につく。

      ここから小さな尾根を一つ越えると日和田だと言う。(12:50)
      峠に立って振り返ると、先程通った落合の右上方に大きく御岳が覆いかぶさるように、その裾を
      広げて黒黒と聳えている。峠を下りかけるとハゼの真赤な葉ごしに、谷間に広がった日和田の家並
      みが見下ろせる。じぐざぐ道を駆け下ると、そこにはどっしりとした造りのくすんだ家があった。
      どこも今は穫入れの最中で忙しそうである。この辺りで泊めてくれそうな家を煙草屋で聞き、中村
      さん宅を訪ねて一宿を乞う。(1:30)

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      荷を置いてぶらりとカメラとスケッチブックを手に出かけるが、大きな家に圧倒されて絵にならない。
      辻々の馬頭観世音菩薩は、その昔、馬に榮えた飛騨の面影を伝えている。

      戻って囲炉裏の傍で地図を広げる。時代を経た大きな囲炉裏部屋、猫がじっと火のそばでうずく
      まり、柱時計が時を刻む音以外に何も聞こえない。みんな畑に出ているのか子供の姿さえ見えない。
      夕方後ろの斜面を登る。御岳は頂上に僅か絹をまとったような雲がついている。夕空にいわし雲が
      長くそして広がっている。大きな松の根元、赤と黄色のハゼの葉に覆われた大小30余りもの馬頭
      観世音、古い年号も見え、そこには馬と生き馬と栄えた飛騨の山村の祈りが込められている。
      御岳が夕映えで紅く、唐松だろうか燃えるような黄色が点々と深緑の間に見える。ようやく暮色に
      包まれ始めた日和田の里には、あちこちから炊煙が立ち上り、静かに暮れようとしている。
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10月9日  十三曲峠を経て野麦の里そして野麦峠へ
      朝日をいっぱいに受けた谷間は明るく光輝いている。梅雨に濡れた畦を登ると、後ろで百舌鳥が
      啼く。(7:20)昨日の馬頭観世群のところまで来る。ここから十三曲峠の路は左の山あいを登って
      いる。露に濡れた観音はやはり静かに佇んでいる。昨晩囲炉裏端で聞いた話では、近年馬を飼う
      家も少なくなり、あの家でも昨年牛に替えたとか。かっては盛大な供養を年ごとにしたと言うこれら
      の馬頭観音も時勢の波に忘れ去られようとしているのだろうか。そう思って見る石の群像は思いな
      しか、昨日より寂しく感じられた。
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      御岳が雲一つ無く、大きないわし雲を背に聳えている。ここから見る御岳は全く姿が良い。カケス
      が啼く。今日もリンドウとマツムシソウの路である。ちらほら可憐なナデシコの花も見える。バサバサ
      と羽音を立ててキジバトが飛び出す。モグラが路端で死んでいる。最初の尾根の上に出た。アオ
      ゲラが2羽枯れ木を廻っている。御岳が左に永く裾野を引いて見える。日和田の部落が谷間に
      沈んでしまった(8:00)。栗を齧ってみる。どうやら路を取り違えたらしい(8:40)、引き返し元の
      分かれ道から右にとる。
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      二つ目の尾根を越える。小さな馬頭観世音、路は尾根を横にまいている。カケスが2羽、アカハラ
      、山ブドウが紅葉している、ヤマドリだかキジが番で飛び出す。いよいよ藪こぎである。ともすれば
      路を見失いそうになる、また一つ尾根を越えた(9:20)。大きな尾根をまた一つ(9:35)。ここで
      十三曲峠も終わりのようだ。ここからクマ笹の中のあるか無いかのジグザグ路をがむしゃらに下る
      と谷筋に出た。いや全く大変な藪こぎだった。正面に乗鞍がほんのうっすらと雪らしきものを掛け
      てのっそりと聳えている。木馬路のところでミソサザイが飛び出す。ゴジュウガラ。藪こぎで体中
      ヌスビトハギとヤブジラミだらけである。流れで顔を洗う、小休止だ(10:20)

      路は右岸、左岸と渡りながら木馬路は崩れかかって崖の上で無くなっていたりする。尾根を廻り
      赤坂谷の方に入ると、立派な路があり飯場があった(11:00)。休んで茶でもと言われて内に入る。
      囲炉裏の傍で濡れたズボンの裾を乾かすうちに昼になり、皆が帰って来たので立とうとすると、
      まあ飯でも食ってゆかんかと誘われ、それではとみそ汁に漬物で、熱いご飯をご馳走になる(12:00)。
      そこを辞して直ぐ左へ細い路を下ると川原へ出る。丸木橋を渡って対岸の路へ上がる。そこは
      もう木曽街道である。


                            <次回に続く>
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by kame0401 | 2012-12-12 18:59 | 旅のつれづれに | Comments(0)

人生二毛作を目指して・・・
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