2012年 01月 09日 ( 1 )

 
               翁に遊ぶ  「十千沽夢 」   ガラクタ美術館(13) 


         お正月なので、わがガラクタ美術館の初蔵出しは、目出度い「翁面」ということに

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   17.5×13.5 センチの小振りの翁であるが、なかなか風格のある面である。
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              例によって、出所由来など個人情報不明の代物で、「越前国住・大野出目」との
              紙が貼ってあるけれど、勿論当てにはならない。
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面裏に刻まれた字が、これがまた判らない。 「十千沽?」三字目までは読めたが、四字目は何だろう?
この字が判らなければ、ここから先は例の遊び半分面白半分の世界に入るしかない・・・・・・

  さて、「十千沽酒莫辞貧」という有名な詩の一節があるのをご存じか。

  宴城東荘   城東の荘に宴す      崔敏童(さいびんどう) 作

  一年始有一年春   一年始めて 一年の春あり
  百歳曾無百歳人   百歳曽て 百歳の人なし
  能向花前幾囘醉   よく花前に向って 幾回か酔わん
  十千沽酒莫辭貧   十千もて酒を沽う 貧を辞することなかれ


   (註) 「十千」(じっせん) … 一万銭のこと。魏の曹植(192~232)の「名都篇」に
                「帰来宴平楽、美酒斗十千」とあるによる。
       「沽う 」(か)う… 買う。

  一年の始めには、必ず春はやってくる。
  人生百歳と言うが、百歳まで生きた人は誰もいないのだ。
  春の盛りに、花を肴に酔うことが出来るのは、これから先、何回あるというのだ。
  さあ飲もう、一万銭で美酒一斗買って宴会だ、それで貧乏したって構うもんか。

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さて、本題に戻って、この翁の面に刻まれた文字は、一万銭で何を買うと書いているのだろう。

その昔、なけなしの銭を叩いて此の翁面を手に入れた人が、この詩を踏まえて「十千沽」と
自ら刻んだなどと、面白半分遊び半分の世界に遊んでもみたが、本題からは離れるばかり。
近頃とみに縮んだ吾輩の脳みそを、いくら絞っても、所詮正解など望むべくもないと悟った。

それなら、いっそ私がなけなしの銭を叩いて買ったのは、「十千沽」と遊びたいものである。

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by kame0401 | 2012-01-09 17:56 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

人生二毛作を目指して・・・
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