2011年 08月 19日 ( 1 )

槍ヶ岳・夢の正夢

   槍ヶ岳 ・ 夢の正夢

  この夏、8月13日の朝、私と家内は槍ヶ岳の山頂に立っていた。
  少し前まで視界をを閉ざしていた霧も晴れ、3180メートルの頂きはまさに眺望絶佳。

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  60年前、初めて目指した北アルプスの山がこの槍ヶ岳だった。
  79歳のいま再び槍ヶ岳に登れるとは、夢にすら思わなかったことが、現実にいまこうして
  三角点を踏んでいる。
  涙が出た。 そして営々と登り続けた槍沢を見下ろした。

  実は、ひょんなことからこの山登りは始まった。
  昨年の暮れに担任をしたクラスのY君が亡くなった。クラスの仲間の提案で追悼のクラス会が
  持たれ、その席で彼が病気を克服しようとして昨夏槍ヶ岳に挑んだことを聞いた。その話の
  なかで、槍ヶ岳追悼登山の計画が持ち上がり誘いを受けた。彼らとて56歳だが、79歳の私に
  は到底無理だと判りながらの誘いだったと思うが、「ウン行こう!」と乗ったのが事の始まり
  だった。
  
  実際に参加したのは、3人と私と家内の5人。8月10日に大阪を出発、最初の宿泊地徳沢で
  落ち合いエールの交換をして開幕したこの登行。3人の友はテントで、私達は山小屋泊りで
  彼らの後を追う形となった。幸い好天に恵まれ、彼らが12日に登頂して、下ってくる途中で
  すれ違うことになり、私達も辛うじて翌13日に頂上に立つことが出来た。

  60年前と違い、槍ヶ岳頂上直下の山荘で、生ビールが飲めるのには驚いた。
  この絵は槍ヶ岳山荘前のベンチで生ビールを飲みながら描いたもの。
  「夢の正夢」 色んな意味で感慨深い山登りとなった。


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   「追記」 この登山では、Y君の追悼のため持参した玉蝉を頂上のケルンの下に埋めた。
   古来中国では、蝉が地中より生ずることに因み、死者の復活蘇生を希い、口に玉の蝉を
   含ませる「含蝉」の風習があるという。   
   私達を槍ヶ岳にいざなってくれたY君に感謝し、彼の冥福を祈りつつ山を下ったことである。
     
by kame0401 | 2011-08-19 08:49 | 旅のつれづれに | Comments(0)

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