万博雑感
近頃「大阪万博」が取り沙汰されるようになり、1970年の「大阪万博」が遠い昔の話に
なってしまっている。当時は安保条約の70年改訂が一番の政治課題であり、国民の眼を
逸らすための企画だと謂れ、私も見に行くことを拒否していた。いま跡地は万博公園に
なり広い緑地は憩いの広場で私もよく訪れるところである。ただ散策していて残念なのは
植生が成木を植え込んで急ごしらえで作った為に木々が自然に移り変わる生態系になって
いない事である。それに引き換え明治神宮外苑はそれを考慮し創られているという話を聞
き羨ましく思ったことである。
岡本太郎作の太陽の塔は彼の代表作の一つで今や万博公園の象徴である。岡本太郎を意
識したのは彼の著書「沖縄を文化論―忘れられた日本 (中央文庫)」で 独特の美意識を持っ
た彼の文化論に惹かれたことを覚えている。先般この太陽の塔をイルミネーションで照らす
というので出かけたがあまり感心したものではなかった。太郎も本意ではないのでは・・・
モノレールから望む太陽の塔
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