スケッチブックの一頁「水晶岳・あの日あの時」





   

   「水晶岳・あの日あの時」
    スケッチブックの一頁



       スケッチブックの束を整理していたら、42年前に家内と二人で訪ねた水晶岳のあの日あの時と出会った。
       鮮やかな記憶が山の空気感まで蘇えり、スケッチブックの裏に記されていた当時の筆跡はまさにその時
       の証言とも思えた。

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         水晶岳    1972.8.5 記

        水晶岳の山頂は 流れるガスの中で  見え隠れしながら 

        夕陽を受けて  茜の雲を背に 静かに闇を待つ頂きは黒い

        尾根を越え始めたガスは 夕陽の光の中で 紅に染まって渦巻く

        山の一日が終わりに近づく  東側の山肌から 湧き出すように

噴き上がる白いガスが 一面に流れ 谷を覆い尾根を境に 

白い幕を降ろし始める

        大きく沈みかけた太陽は 白いガスの幕に紅の輪を映し 

        ご來迎は その輪の中心に 自身の仏を描きだす

        黒い岩稜がガスを背に浮き出すように その鋭い岩肌を連ね

        やがてに白いガスは薄く闇に溶け 小屋のランプが灯る
by kame0401 | 2014-08-05 21:08 | 旅のつれづれに | Comments(0)

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