うるめ噛む  

        うるめ噛む    ある友人の死


先日私の友人神山治夫氏が亡くなった。彼は私と同じ昭和7年生まれだが、学年は一年下になる。
彼は市井の学者で学究的な論文資料は素晴らしいものがあった。近年「原発を考える市民のつどい」
を立ち上げ事務局を引き受け情報発信や集会の呼び掛けに忙しい毎日だった。これは50余年まえ
茨木に研究用原子炉の設置問題が起こり反対運動で阻止した歴史があり「原発をなくす運動の原点
は茨木にあり」と言うのが彼の持論だった。癌との闘病生活の中で会の中心的な役割を担うのは無理
だと思ったが、彼は自分の人生を賭けてこれをやり続けた。次に紹介するのは彼が事務局を務める
「原発を考える市民のつどい」のホームページに自ら投稿した日記の一文である。

今年の7月に書かれたこの日記は、改めて読み返しすと、これは彼の覚悟というか遺書のような気がする。
彼自身の「青さ」こそが彼の生命力だったように思える。

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        「うるめ噛む」

        病床からPCへ、這って行くもままならぬある日
        瀬戸内出身の友人から「うるめ鰯」の干物が送られて来ました。

        うるめを齧るほどに、背にわずかひとすじ残る青さに
        うるめは生きていると生命を感じ取ることができました。

        また、もう二度と目にすることはできないだろう
        大海原の青さを思い、うるめを噛みつつわれもまた
        まだ生きていると感じさせられました。


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        「うるめ噛み一句ひねりてひと日生く」

        しかし、一句ひねってひと日の命が燃えつきていたのでは
        「原発なくそう」のブログでの発信ができません。


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         近頃身近な友人の訃報が相つぎ、いずれも私より年下とあってショックを受けている。
         彼の死を惜しみ、彼の無念さを想う時、彼の冥福を祈るだけでは済まない気がする。
         彼の遺言を私なりにしっかり「噛み」しめることを彼も望んでいるのではないだろうか。
神山君が亡くなりましたか。いい男でした。60年以上のお付き合いでした、、、。さようなら、、h生
Commented by kame0401 at 2016-06-27 21:33
コメント有難うございました。
治夫さんにはもっと生きて欲しかったと最近特にそう思います。吹田事件の時、学生だった私は偶然吹田駅から大阪へのあの汽車に乗り合わせました。遠くも近い記憶です・・・・
by kame0401 | 2013-10-04 15:34 | kameの独り言 | Comments(2)

人生二毛作を目指して・・・
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