ヒオドシチョウの勇姿

         ヒオドシチョウの勇姿   端午の節句に

        今年もはや新緑の季節を迎え、床の間には何時ものように義父から譲り受けた鎧兜の軸が掛かっている。
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        この義父譲りの軸は土佐光長とある。真贋は例によって不明だが五歳で夭逝した長男の節句にと買求め
        たのであろう。 その後男児に恵まれず、四女の家内が生れた時、義母は今度こそ男の子をと期待して
        いただけに、産婆さんから女の子と聞いてポロリと涙が出たと後年になりそんな話をしていた。
        家内はそんな母の期待を受けて生れたためか、男みたいだけど本当は「女らしい?」子に育ったとか・・・


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        ヒオドシチョウのヒオドシとは鎧の緋縅(ヒオドシ)から来た名前だが、いかにも緋縅を連想させる色柄である。
        五月の節句に合わせて手持ちの写真の中から一枚を・・・・緋縅が少しすり減っているところは歴戦の戦績を
        物語っている。 蝶の中にはテリトリー(縄張り)を持ち、同じ場所を占有して侵入者を追い払う習性をもつもの
        がいる。 このヒオドシチョウもそれで飛び立っても直ぐに元の場所に舞い戻るので撮影するには都合が良い。
        こうして写してみると、造化の神の賜物である生命の輝きにはただただ感心させられるばかりで、万言を費や
        しても言い尽すことは出来ないし、絵にも描けない美しさである。 芭蕉が奥の細道のなかで、松島を讃えて
        「造化の天工いづれの人か筆をふるひ、詞を尽さむ」 と書いたあれである。

        
by kame0401 | 2013-05-05 13:53 | カメラの眼で | Comments(0)

人生二毛作を目指して・・・
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