親鸞聖人降誕会祝賀能    舞台寸描(2)

 

              親鸞聖人降誕会祝賀能

                         2010年5月21日 京都 本願寺 南能舞台
  

  本願寺には北能舞台(1581建立・国宝)と南能舞台(1694建立・重文)がある。
  近代建築の中に収まった能楽堂と違い、往昔のままの能楽堂での演能は、
  能楽師にとっても私たちにとっても、それは夢の舞台である



  <能 「松風」  シテ 片山清司師>
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 旅の僧の前に現われた汐汲み女の姉妹は問われるままに話し、松風、村雨の幽霊だと告げる。
 シテの松風は後段、行平の形見の烏帽子狩衣を身につけ「中の舞」を舞う。

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    松風は物狂いの状態になり、狂おしく「破の舞」を、松が行平であるかのように寄り添う。

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 僧の回向を乞うて別れを告げた松風だったが、僧が目覚めてみると、残るはただ松風ばかり
 すべては旅の僧の夢の中・・・・・・

 私も美しい舞姿を無我夢中で追っていたらアッという間、 気が付けば終り。
 こちらも夢の中?、だとするとスケッチに残っているのは私が夢の中で描いた幽霊か・・・・



   <舞囃子 「通小町」  片山幽雪師>
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 ただ立っているように見えて、全てを演じている。
 余計なものを完全に削ぎ落とした舞の美しさを見たような気がした。


   <能 「龍虎」  シテ 井上裕久師>
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 前シテの老翁、面は「笑尉」か?

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 <上の絵> 後ツレ「金竜」は黒い覆いをかぶり橋がかりから現われ、やがて正体を・・・・
 <下の絵> 後シテの「悪虎」は「獅子口」の面に白頭、そして大きな天冠の「虎戴」を戴き、
      竹林の岩洞(作り物)から現われる。


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白頭の「悪虎」に対し「金竜」は「黒髭」の面に赤頭、そして大きな竜戴の天冠



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 空から襲いかかる金竜に対し猛虎は竹枝を折って応戦し、巻きついてくる竜をかわし
 追いつめ食おうとするが、竜は雲上に昇り、虎は巌上に駆け上がり無念の想いで
 それを見送る

 竜虎の闘いはまさに迫力満点の熱演、私もいきおい夢中で描きなぐり・・・・・


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                  <付録>
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         本願寺南能楽堂での親鸞聖人降誕会祝賀能(本願寺ホームページより)





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# by kame0401 | 2010-05-29 01:00 | 舞台寸描 | Comments(0)