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卒都婆小町

          卒都婆小町  老の美と悴

          シテ 喜多流 友枝昭世師 大槻能楽堂 2014.1.25

         都のはずれ、夕暮れ近づく鳥羽の街道筋で、乞食の老女が朽ち木に腰を掛けて休んでいた。朽木と
         見えたのは実は卒都婆でそれを見咎めた僧が仏の教えを説くと、女は反論し仏法の奥義を以て論破
         した。それこそ小野小町、百歳の姿であった。やがてに身の上を語る小町の様子が一変し、小町に
         想いを寄せ人目を忍んで小町の元に通い続けた深草の少将の怨霊になり百夜通いの様を繰り返す。
         静寂と緊張感に包まれた端正な友枝師の舞台に引き込まれたひと時だった。

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by kame0401 | 2014-01-29 09:40 | 舞台寸描 | Comments(0)

冬の花蠟梅

        冬の花・臘梅


        私の好きな花の一つに蠟梅がある。 臘月に咲く正に冬の花で、臘梅または蠟梅と呼ばれよい香りを
        放つ。冬の寒空に咲くその透明な花弁は世の乱れに染まらず凛として誇らしげに咲いている。 
        蠟梅は梅と言う字を使うが梅の仲間ではなく学名のChimonanthus(チモナンサス)は、ギリシャ語の
       「cheimon(冬)+ anthos(花)」が語源。まさに「冬の花」を意味する。

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        蝋細工のような花弁から蠟梅の名が付けられたのも頷ける

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        陰暦12月を臘月と呼び、その頃から咲きだすので臘梅の名もある。透き通るような花弁と佳い香りは、
        花の少ない冬の花として異彩を放っている。   陰暦12月は陽暦では丁度今頃にあたる。


        看々臘月尽    (みよみよ ろうげつ つく) というのがあります。
        看々(みよみよ)は、良く見なさいの意味。 臘月(ろうげつ)は、十二月の別名。

        「よく 見なさい、もう十二月も終わってしまいますよ。」「臘月」は、十二月を示すと同時に私達の人生も
        暗示しています。十二月があっという間 に終わるのと同じく、人生もあっという間に終わってしまいます
        よと論している訳である。いまさら狼狽しても手遅れである。


by kame0401 | 2014-01-23 13:49 | カメラの眼で | Comments(0)

翁の微笑

           翁の微笑  元旦は冥土の旅の一里塚 目出度くもあり目出度くもなし

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                                         「翁」

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                                         「黒式尉」


         お正月と言えば「翁」と「黒式尉」である。天下泰平を祈願し各地のて神社の能楽堂では「翁舞」が奉納さ
         れる。篠山の春日神社の翁舞は年末の除夜の鐘が鳴る深夜に年明けに掛けてそれは始まり、地元の
         人々の投げるおひねりが舞台に舞う。黒式尉は能舞に続いて五穀豊穣を祈り舞われる「三番叟」に使わ
         れる面である。


         天下泰平・五穀豊穣これは簡単なことではない。世界が自国の正義を振りかざしている限りは泰平な
         地球は望めないし、異常気象に加えて放射能や汚染物質を撒き散らす国のある中では五穀も豊穣とは
         いかないのである。

         写真の翁は以前にも紹介したことがある結構古いもので、私の所へ来るまでにどのような経歴を持つ
         ものなのか知る由もないが、我が家では毎年正月になると床に飾って天下泰平を祈ることにしている。
         黒式尉は、以前にある狂言師から修理を頼まれた際に修理の記録としてに写した本面で、存在感の
         ある魅力的な黒式尉だった。 許しを得て写しを打つたが、本面には到底及びもつかないものでしか
         なかった。

by kame0401 | 2014-01-17 11:48 | 能面雑話 | Comments(0)

不羈

            不羈   午年にこじつけて思うこと


        「不羈」(ふき)とは
        ①行動が自由奔放で何物にも束縛されなず、自らの考えにし従い行動すること
        ②才能などが並外れていて、常軌では律しきれないこと

        不羈の付く熟語には不羈不絆、不羈奔放、不羈独立、不羈自由などがある
        
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                               わがガラクタ美術館・中国漢代の加彩馬俑   18㎝×7㎝×7㎝


       そもそも不羈の「羈」とは、馬の馬銜(はみ)を頭と首に繋ぎとめる組紐のことで、面繋(おもがい)とも呼ばれ、
       手綱に繋げ、これで馬に乗る人は馬を自由に操ることが出来る。上掲の写真で馬の顔に見える紅と白の紐
       がそれである。馬銜は羽目(はめ)とも呼ばれ馬の口に噛ませるもので馬の側からすれば、これを嵌められる
       と自由が束縛され人のいいなりにならざるを得なくなる訳で、本当は自由奔放に走れる裸馬で居たい筈だ。
       「羽目を外す」という言葉は馬銜(はみ)の束縛をはずしてもらって自由になった裸馬のさまからきている。  

       「君が代」の起立斉唱を強制し、それに従わない教師をを処分したり首にする時代に、何物にも捉われず
       自らの良心に従い信念を貫く人はまさに「不羈」の人で、日本はまだまだ捨てたものではない。

       午年にこじつけて「不羈」を持ち出したのは、今年は日本にとって岐路になるように思うからである。戦後69年、
       これがいつまで戦後といえるのか、いつの間にか後に歴史上戦前と呼ばれるようになるのではないかと不安
       なのである。
       年頭にあたり私は「不羈」を座右の銘にして、微力でも何かできることを模索していきたいと思うのである。

by kame0401 | 2014-01-09 19:35 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

京都自寫自賛

            京都自寫自賛
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                八坂の五重塔を見上げる景色は切り絵に恰好

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                八坂庚申堂にすがりつく身代わり猿の群

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                お気に入りの喫茶店フランソアと名花カサブランカと

by kame0401 | 2014-01-05 11:38 | カメラの眼で | Comments(0)

年賀状2014

    

         明けましておめでとうございます        

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                                                穂高北岳山頂・滝谷岩稜を望む




         北穂高岳に登り感有り

         鎖を攀じ 梯を登れば 身は安からず
         老残 自ずと覚ゆ 共に辛酸を
         君に問う 北穂 危途の険と
         人間 行路の難と 孰ずれぞと


         鎖攀じ 梯子登れば 身は竦み
         辛酸嘗めし 痩せ尾根に 老いの坂知る 共白髪
         されど北穂の 険しさと 過ぎし人生 その行路
         耐えし苦難と 較ぶれば いずれなるかと 君に問う 



         昨年は81歳の老骨の身を顧みず、北アルプスの北穂高岳を目指しました。なんとか頂上を踏むことは叶い
         ましたが無謀登山を痛感させられました。これに懲りて、今年は身の丈にあった山登りをしようと思います。
         人生行路の旅はいつまで続くのか、佳き連れ合いに恵まれ共に歩むことが出来る幸せに感謝しながら・・・・・



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by kame0401 | 2014-01-01 11:33 | kameの独り言 | Comments(0)