「石塔寺」

             「石塔寺」 白州正子に誘われて


          長い長い階段をまっすぐ登り詰めると、そこにその三重の石塔がある。大きな見るからに朝鮮風の
          その塔は周囲を埋める無数の五輪塔に囲まれて、すくっと立っていた。
      
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          その昔、百済が滅びて多くの人がこの地に帰化し、その当時の遺品の一つがこの石塔寺の三重の
          塔だと謂われる。
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          ところ狭しと並ぶというより、マツ林の中まで敷き詰められたように広がる五輪の石塔群は圧巻であり、
          その一つ一つに当時の人々の想いが籠められたであろことを思うと、呆然と、立ち尽くすのみであった。

by kame0401 | 2013-06-25 22:41 | 旅のつれづれに | Comments(0)

「てふてふ」の不思議

        「てふてふ」の不思議     その飛び方は遺伝情報か


       蝶の飛び方には、それぞれの種によって特徴があり、飛び方を見て遠くから判るものもあるくらいである。
       このミスジチョウの仲間もその一つで、スイ―スイ―と滑空するさまは優雅なものである。
       翅の形や筋肉の付き方に違いがあるのだろうが、その適応と進化の謎はまさに神のみぞ知るとしか言い
       ようがない。
       最近は種の分類にはDNAで解析する方法が用いられるようになり、私達の若いころの形体の違いを云々した
       のとは随分様変わりしたのは時代の流れとはいえ少し寂しい気がする。 しかし種に特有した、例えばその
       飛び方なども、その種のDNAに刻まれた遺伝情報によって規程されているのだろう。季節により海を渡って
       大移動をする蝶もいると言うから驚くが、そう言った謎もいつかは解明される日が来るのかもしれない。

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by kame0401 | 2013-06-17 10:35 | カメラの眼で | Comments(0)

千人塚芝能

        千人塚慰霊芝能     第3次大阪大空襲の慰霊碑を前に

         2013.6.7(金)  能「杜若(かきつばた)」 シテ国枝良雄師
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        1945年(昭和20)6月7日の大阪大空襲では戦災者数万人が出て、身元不詳の千数百人の遺体が、
        ここ淀川河川敷で荼毘に付され、「千人塚」の石碑が建てられ、爾来毎年その6月7日には、地元有志の
        方々によって「千人塚慰霊法要】が行われ、今年で68回を迎えるという。また、法要の後に地域在住の
        能楽関係者による鎮魂の芝能が行われるようになり、ことしで第三回目を迎えた。

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          千人塚由来記

       日本未曽有の大敗戦の昭和20年6月7日残存せる大阪を壊滅せる大空襲により戦災死者数万人中
       身元不詳の千数百の遺体を此処に集め疎開家屋の廃材を以って茶毘に付す

       鬼哭啾々たる黒煙天に柱し、3日3晩に及ぶ 悉く市民の奉仕協力による

       遺骨はその侭土中にして此処に葬る

       訴うるに声無き無辜の国民の痛恨の空しく土に埋れ草に掩われて世に忘れ去られんを憂いて巷間の
       義人東浦栄二郎氏庭石に唯千人つかと刻して此処に置く

       進駐軍治下と近畿地建の管理地なるを以てなり

       爾来30有星霜香華絶ゆる事なきも世人この塚の謂われを知らず 茲に其の由来を刻しこの地下に眠る
       無事無縁の霊位の冥福を祈り国家安泰と軍官専横苛政による国民塗炭の痛恨と犠牲の再現を永く
       阻止し世界人類の和平を祈願する日本国民の総意を世に問うものなり

                                            1980年5月5日 後世正亮記
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       千人塚は通称城北公園とよばれる淀川河川敷公園にあり、悠々と流れる大河淀川の自然が残る「わんど」
       の緑を跨いで架かる菅原城北大橋の大きな吊り橋をバックに演じられた能「杜若(かきつばた)」は慰霊に
       相応しい優美な舞が演じられた。

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       唐(ら)ころも著()つつ馴れにし妻(ま)しあれば、遥(る)々来ぬる旅(び)をしぞ思ふ
       伊勢物語の女主人公と在原業平と花の精の三重写しの形像か 
       能面は私の打った「若女」が使われ、鎮魂に一役を
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       折しも城北公園の「ショウブ園」は色とりどりの菖蒲の花盛りであった。
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       「大阪大空襲の被ばく地図」 紅い色の部分が6月7日の被災地域、黄色の部分は3月と6月の大空襲の 
       被災地域を指す。鉄道路線も当時のもので現在とは異なる。

       1944(昭和19年)から敗戦までに大阪は米軍による約25回の空爆をうけ焼け野が原と化した。なかでも
       100機以上のB29爆撃機によるものを大空襲とよび、昭和20年のこの6月7日はそのひとつであった。
       私は当時中学2年生で、同級生で被災した家もかなりあった。この空襲で淀川の堤防にも爆弾が落とされ、
       折から梅雨を迎えて、堤防の復旧は急務であり、当時の中学生に動員がかけられ私達も堤防の修復工事
       の一端を担うことになった。私達が担当したのは、ここから少し下流の長柄橋の一帯だった。当時橋の下に
       避難した人たちには戦闘機による機銃掃射が執拗に繰り返され、被害を大きくしたという。その時のもの
       と思われる血の付いた布切れや家財が散らばり、馬の死体が横たわっていたのを覚えている。被災から
       幾日経っていたのか記憶が定かでないが、異臭なお漂う異様なl光景はいまだに忘れられない。
       私達の仕事は舟で運んできた石をモッコ(人力による土石運搬に用いる網袋)に入れ天秤棒で担ぎ爆撃
       で出来た大きな穴に運び込み蛇籠の中に石を詰めて堤防を補強するのである。舟から暫くは川岸を進み、
       それから堤防の急な斜面を登るのは、かなりの重労働で腹ペコの少年には耐えがたい作業であった。 
       相棒としめし合わせて、途中で川の中に石を捨てて誤魔化したことも、あまりの空腹ゆえか罪悪感を伴わ
       なかった。


       13歳の少年の胸に刻まれたその記憶は、この日の千人塚を前にして鮮やかに蘇えり、戦争の惨禍を想い、
       戦後68年日本では戦争で死んだ人が唯の一人もいないことの幸せを改めて感じたことである。


       軍事施設と民間施設を区別せず無差別に爆撃することは国際法で禁止された行為である。
       非業の死を遂げた人びとの無念を想う時、ナチスによるスペインのゲルニカ爆撃を国際法違反と非難して
       いた米国が行った原爆投下や東京や大阪を始めとする無差別爆撃、そしてベトナム戦争の無差別爆撃は
       同じく国際法に違反した極めて残虐な行為であることを声を大にして訴え続けなければならないことなので
       ある。

by kame0401 | 2013-06-11 07:39 | kameの独り言 | Comments(0)

恋の乱DE舞  大正川の今

         恋の乱DE舞    モンシロチョウは恋のランデブー
  
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         大正川は今、黄色一色だったセイヨウカラシナの花も終わり灰色の枯れた草むらが広がっている。
         そんな中に遅咲きなのか、落ちた種からの次世代なのか痩せた小さなカラシナの花が所々に咲いている。         
         いまそこにモンシロチョウが集まっているのを見てカメラを向けた。 見ていると、そのうち群が出来て、
         上下左右に激しく乱舞するようになる。そうなると、その群の舞台は花ではなく緑の草むらに移動して、
         集団見合いなのか婚活なのか賑やかなランデブーとなるのである。
      
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          連続写真のような見事なショット  天女が見せる羽衣の舞はこんなんやろか    
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          左下の前翅が黒っぽいのがメス  ほかはみんなオス  美女はもてるんやなあ・・・
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          メスが葉に止ると、われも我もとサア大変なことに  早いもん勝ちやで
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          ゴチャゴチャで誰が射止めたのか  それともみんなその気になってんのやろか
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by kame0401 | 2013-06-05 20:32 | カメラの眼で | Comments(0)