鶴天の謎なぞ

  
 
   鶴天の謎なぞ        私のガラクタ美術館(19)

「鶴天」(かくてん)と言っても、ご存じない方も多いかと思うが、骨董の世界では名の知れた存在である。
丹頂鶴の頭の丹頂と謂われる紅い部分の下にある頭骨で、紅い色をしているのはその為で、貴重なものであるとされてきた。
大きさは直径が18ミリ前後のもので、古来簪や根付けに使われてきたものである。
写真の鶴天の一つは、私が30代の頃、祇園の骨董店で、当時私の骨董の師南役の同僚から勧められて購めたものである。真紅の色と不思議な穴や溝のあるこの鶴天は、得も言われぬ魅力があり、わがガラクタ美術館の収蔵品になったが、今は私のiPoneの先に根付けとしてぶら下がっている。
しかしこの鶴天を手に入れて以来、これは一体何だろうとと思い続けてきたが、謎は解けずに今日まで来た。

最近、別の鶴天を手に入れたのを期に、改めてその謎を考えていた時、これは若しかすると山珊瑚ではないかと思い付いた。
山珊瑚というのはチベットあたりで採れる珊瑚の化石で、紅く染めて首飾りなどの装飾品にされているものである。そう思って見ると、山珊瑚にも鶴天に見られる穴や溝があリ、これは珊瑚の化石特有のものではないかと思えるようになった。珊瑚の質の違いから模様が出来るようで、山珊瑚の中で美しい模様の出る部分が加工され、鶴天とされて請来されたのではないだろうか。 確信はないが、長年の謎に一歩近付いたような気がしている。
それにしても「、鶴天」という命名には、先人の知恵とユーモアが感じられ、骨董の世界ならではの話ではないか。

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        鶴天その①

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        鶴天その①

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        鶴天その②

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        鶴天その②

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        手前の二つが鶴天、後ろの少し大きい二つが山珊瑚で鶴天に近い物を磨いて見たら、それらしい雰囲気が
        出てきた、並べてみると良く似ているではないか



        チべット高原で珊瑚の化石が採れるというのは、不思議な気がするが、何時かヒマラヤのアンモナイトを紹介
        するときに詳しい話を・・・・・

by kame0401 | 2012-11-23 11:59 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

能「井筒」のあとさき

        能「井筒」のあとさき



   11月3日の山中能舞台は緊張の一日でした。
   何しろ家内が初めて舞う能「井筒」、それも私の打った能面「若女・銘白菊」でということですから・・・・

   家内が山中先生の教室の門を敲いたのは、母と共に謡を愉しみたいと思ったのがきっかけでした。
   聴く者に、能の世界を彷彿とさせる山中義滋先生の素晴らしい謡に魅せられて、今日まで稽古を続けて
   きた家内でしたが、 その間に、私は謡仲間の広尾次郎市氏を紹介されて、能面を打つようになり義滋先生
   からは舞台で使える能面を教えて頂くようになりました。

   お陰さまで、私達の後半生はこうして共通の愉しみをもつ心豊かなものとなりました。  そして私は喜寿の
   節に、山中能舞台で能面の個展「無形を写す」を、そして今回、家内は古希を期に、山中雅志先生の懇切な
   ご指導で、私の打った能面で能「井筒」を舞わせて頂くことになり、二人にとって「願ってもない幸せ」と共々
   感謝の気持ちでいっぱいです。

   当日、吉村登氏が撮影して下さった写真と共に、能「井筒」の至福のあとさきを

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         謡を学ぶ者にとって「一度は能を」というのは「夢」なのです

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         舞うなら「井筒」をと永年思い続けてきたその「井筒」を、いま正に舞っているのです
         
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         「井筒」は世阿弥が完成した「夢幻能」のひとつで、旅の僧が仮寝の夢の中で観た話なのです
         「井筒」を舞い終えた家内は、いまあれは夢まぼろしの中でのことだったように思えているのではないでしょうか

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by kame0401 | 2012-11-15 18:03 | 能面雑話 | Comments(4)

大正川の畔/生命の輝き   カメラは視た(37) 

          大正川の畔/生命の輝き


          私の能面展と家内の能「井筒」が続いて、正直へばりました。
          気分転換に大正川に出かけたら、やはり美しい命の輝きが・・・
 
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        何が可笑しいのかねぇ   アンタが笑われてんだよ・・・
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        白鷺の四股踏み  横綱の土俵入り なんせ鷺姿ですから・・・・
        それはそうと・「真赤なウソ」があるなら、シラバクレタ「真っ白なサギ」というのはどう?
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        霜月だねぇ~   
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        下から
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        裏から  これって盗撮になるんじゃない・・・・・
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        触角が直角に下向いているぞ・・・・・・これはどういうこと聞いて見たいね
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        やっぱり裏が綺麗だね・・・・・これって羽織の裏に凝るみたいなもんかねぇ・・・
  

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by kame0401 | 2012-11-07 18:06 | カメラの眼で | Comments(2)