頂戴物控  絵手紙春秋(7)

 
               
               頂戴物控   絵手紙春秋(7)

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有難いことに、色々な方から時々の珍しい品を頂戴することが多い。
そんな時に、取り敢えずお礼状として「頂戴物絵手紙」を送ることにしている。ところが、折り返し
「絵手紙」のお礼の電話が掛かってくることがあり、恐縮するやら恥ずかしいやら。

しかしそのうち、親しい人には、「果物は枝や葉が少し付いている方が、面白い絵になりますね」
などと此方から注文を出す始末。 とは言っても、上手く絵にならない頂戴物もあり苦労?する
こともある。
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家内の謡仲間の人から、とても美味しい自家製の紅芋を頂き早速絵手紙の礼状を送ったら、
今度は自家米を下さったことがある。米粒を絵に描いても愛想がないし、困った挙句に描いた
のが、この絵手紙だ。
裏話しになるが、実は没にしたものがもう一枚ある。 それは 「飽がない」 のが抜けて
いると気が付いて、描き直すことにしたのである。 こう言うことも「まま」ある、私の絵手紙は、
をつけないと絵の中に恥も描くことになりそうだ。

(註) 「熊野松風に米の飯」
能の名曲「熊野(ゆや)」と「松風」は、米の飯と同じく何度観ても飽きず、噛めば噛むほど味が
出るという意味で、古来より言い慣わされている。


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by kame0401 | 2012-01-25 07:42 | 絵手紙春秋 | Comments(0)

能のある空間「楊貴妃」

   能のある空間「楊貴妃」

        1月9日 / 山中能舞台 / 山中ガショウ師

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「小面」の楊貴妃は装束も紅色で舞われたが、あえてモノクロで撮影。

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「増女」の楊貴妃は装束も替えての熱演、今度はカラーで。

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隣で「撮影しているY君」は絶好の被写体。液晶画面には狙っている楊貴妃がアップで・・・

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「上手く撮れたかな」と液晶画面を確認するY君

Y君が持つ、カメラや撮影技術には到底敵わないが、此のショットは彼には絶対撮れないものだ 011.gif

by kame0401 | 2012-01-17 12:12 | カメラの眼で | Comments(0)

翁に遊ぶ ガラクタ美術館(13)

 
               翁に遊ぶ  「十千沽夢 」   ガラクタ美術館(13) 


         お正月なので、わがガラクタ美術館の初蔵出しは、目出度い「翁面」ということに

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   17.5×13.5 センチの小振りの翁であるが、なかなか風格のある面である。
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              例によって、出所由来など個人情報不明の代物で、「越前国住・大野出目」との
              紙が貼ってあるけれど、勿論当てにはならない。
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面裏に刻まれた字が、これがまた判らない。 「十千沽?」三字目までは読めたが、四字目は何だろう?
この字が判らなければ、ここから先は例の遊び半分面白半分の世界に入るしかない・・・・・・

  さて、「十千沽酒莫辞貧」という有名な詩の一節があるのをご存じか。

  宴城東荘   城東の荘に宴す      崔敏童(さいびんどう) 作

  一年始有一年春   一年始めて 一年の春あり
  百歳曾無百歳人   百歳曽て 百歳の人なし
  能向花前幾囘醉   よく花前に向って 幾回か酔わん
  十千沽酒莫辭貧   十千もて酒を沽う 貧を辞することなかれ


   (註) 「十千」(じっせん) … 一万銭のこと。魏の曹植(192~232)の「名都篇」に
                「帰来宴平楽、美酒斗十千」とあるによる。
       「沽う 」(か)う… 買う。

  一年の始めには、必ず春はやってくる。
  人生百歳と言うが、百歳まで生きた人は誰もいないのだ。
  春の盛りに、花を肴に酔うことが出来るのは、これから先、何回あるというのだ。
  さあ飲もう、一万銭で美酒一斗買って宴会だ、それで貧乏したって構うもんか。

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さて、本題に戻って、この翁の面に刻まれた文字は、一万銭で何を買うと書いているのだろう。

その昔、なけなしの銭を叩いて此の翁面を手に入れた人が、この詩を踏まえて「十千沽」と
自ら刻んだなどと、面白半分遊び半分の世界に遊んでもみたが、本題からは離れるばかり。
近頃とみに縮んだ吾輩の脳みそを、いくら絞っても、所詮正解など望むべくもないと悟った。

それなら、いっそ私がなけなしの銭を叩いて買ったのは、「十千沽」と遊びたいものである。

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by kame0401 | 2012-01-09 17:56 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

頌春 

     頌春     本年も宜しくお願いします

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                杖朝(80歳)の年 槍ヶ岳に登り 感有り
              

                萬丈を 登攀し 山巓を究むれば
               
                霧霽れて 槍鋒 暁天に耀く
   
             
                羈魂を 鼓舞し 未だ老を嘆かず
   
               
                霊峰の 正気 坤乾を圧するに



                萬丈の 岩根を攀じて 頂きを 究め尽せば

                霧晴れて 槍の穂先は 暁天に 光耀く

                あめつち覆う 霊峰の 正気を享けて 奮立つ

                老い嘆くまじ 旅心 思いも新た 旅の空
             

            
             昨年は、ひょんなことから母校に「虫塚」を建立することが出来ました。
             また夏には、80歳の歳を弁えず、槍ヶ岳に挑みました。そのカラ元気で
             今年も、ぶつぶつkameの独り言をブログに載せて行こうと思います。
             適当に宜しくお付き合いの程を・・・・・・・・


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by kame0401 | 2012-01-01 00:01 | 漢詩紀行 | Comments(0)