項羽 奈良灯火会能   舞台寸描(8)

    項羽     奈良灯火会能   

     奈良新公会堂能楽ホール・2011.8.6
     シテ 金春穂高師

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 項羽の幽霊が舞姿を捉えんとすれど、空しく・・・
 虞美人草ゆかりの夢物語ぞ哀れなる・・・・・

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by kame0401 | 2011-08-30 10:57 | 舞台寸描 | Comments(0)

槍ヶ岳・夢の正夢

   槍ヶ岳 ・ 夢の正夢

  この夏、8月13日の朝、私と家内は槍ヶ岳の山頂に立っていた。
  少し前まで視界をを閉ざしていた霧も晴れ、3180メートルの頂きはまさに眺望絶佳。

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  60年前、初めて目指した北アルプスの山がこの槍ヶ岳だった。
  79歳のいま再び槍ヶ岳に登れるとは、夢にすら思わなかったことが、現実にいまこうして
  三角点を踏んでいる。
  涙が出た。 そして営々と登り続けた槍沢を見下ろした。

  実は、ひょんなことからこの山登りは始まった。
  昨年の暮れに担任をしたクラスのY君が亡くなった。クラスの仲間の提案で追悼のクラス会が
  持たれ、その席で彼が病気を克服しようとして昨夏槍ヶ岳に挑んだことを聞いた。その話の
  なかで、槍ヶ岳追悼登山の計画が持ち上がり誘いを受けた。彼らとて56歳だが、79歳の私に
  は到底無理だと判りながらの誘いだったと思うが、「ウン行こう!」と乗ったのが事の始まり
  だった。
  
  実際に参加したのは、3人と私と家内の5人。8月10日に大阪を出発、最初の宿泊地徳沢で
  落ち合いエールの交換をして開幕したこの登行。3人の友はテントで、私達は山小屋泊りで
  彼らの後を追う形となった。幸い好天に恵まれ、彼らが12日に登頂して、下ってくる途中で
  すれ違うことになり、私達も辛うじて翌13日に頂上に立つことが出来た。

  60年前と違い、槍ヶ岳頂上直下の山荘で、生ビールが飲めるのには驚いた。
  この絵は槍ヶ岳山荘前のベンチで生ビールを飲みながら描いたもの。
  「夢の正夢」 色んな意味で感慨深い山登りとなった。


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   「追記」 この登山では、Y君の追悼のため持参した玉蝉を頂上のケルンの下に埋めた。
   古来中国では、蝉が地中より生ずることに因み、死者の復活蘇生を希い、口に玉の蝉を
   含ませる「含蝉」の風習があるという。   
   私達を槍ヶ岳にいざなってくれたY君に感謝し、彼の冥福を祈りつつ山を下ったことである。
     

by kame0401 | 2011-08-19 08:49 | 旅のつれづれに | Comments(0)

山姥とゴーヤと宝塚  能面雑話(15)

   山姥 と ゴーヤ と 宝塚

  「山姥とゴーヤ」不思議な取り合わせだが、私は面白いと思っている。
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  我が家のゴーヤは今を盛りと葉を茂らせ緑のカーテンで西日を遮ってくれている。
  そこで、今回は玄関を飾る花として登場ねがうことにした。
  この小さな花に似合う能面は何かと考えた時、すぐ思いついたのがこの剥げちょろけの山姥。
  後ろの板は、漆職人が塗ったばかりのお椀を並べて室へ入れるためのもので、長年にわたり
  お椀を置いた跡が自然に景色になり独特の風情を醸し出している。  例によって、我が家の
  ガラクタ美術館の逸品?である。
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             私の打った能面で能舞台の経験をもつものは結構多いのだが、この山姥は宝塚の舞台の
             劇中劇で「船弁慶」のシテという異色の経歴を持っている。
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 足利義教暗殺の舞台として設定された劇中劇の能舞台で、観世小次郎役の雪組麻愛めぐる
 がかける能面として、普通は「怪士」が使われるところをこの「山姥」にお声が・・・・・
 「睡れる月」の公演で能楽指導をされた山中ガショウ師のご指名で、私の名前も能面製作で
 スタッフに名を連ねている。
 大阪梅田のシアター・ドラマシテイを皮切りに東京・福岡と巡業し、私の処に戻ってきたこの
 「山姥」は暫く白粉の香りが・・・・
  




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by kame0401 | 2011-08-15 15:46 | 能面雑話 | Comments(0)

 北欧冬日 漢詩紀行(7)

      北欧冬日  漢詩紀行(7)

  ストックホルムの市庁舎前の水辺から見た風景、時は2009年1月20日、眼の前の川面も凍りつき
  凍える手で描いたものです。  なにしろ画帳の上で絵の具が凍るのですから・・・
  ストックホルムのみの安いツアーは家内と二人だけのフリータイム満喫の旅でした。
  
  「暑中お見舞い申し上げます」058.gif   見ただけ読んだだけで省エネ・節電効果があるでしょう。011.gif


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下の絵は上の絵の右端に続きます

 

    北欧冬日  

   雪蔽 草原 氷塞川         雪は草原を蔽い氷は川を塞ぎ
   
   乾坤 皓皓 競鮮娟         乾坤皓皓として鮮娟を競う

   回看 渡口 寒鴉影         回看すれば渡口寒鴉の影

   何惜 詩情 放北天         何ぞ惜まん詩情北天に放つを  
  
  


       みはるかす 野は果てもなき 雪の原
  
               蒼き氷は 川の面を 埋めつくして 

                   あめつちは 競いて白く いや麗しく

              眼をやれば 人影絶えし 渡し場に  

           ひとり佇む 冬鴉  

         はるかな旅の 歌ごころ 溢るる想い 

       惜しみなく 解きて放つは 北の空


    

by kame0401 | 2011-08-07 08:57 | 漢詩紀行 | Comments(0)