翁の微笑 能面雑話(12)

  翁の微笑


   この翁の面は例によって出所不明の代物です。これを観た時、一目で気に入り
   早速わが家にお越し願ったものです。

   少し変り型だと思うのですが、私は今までこの手の類面を観たことがないので
   何方かご教示下さることを期待して載せました。宜しくお願いします。


   d0156718_12503166.jpg


d0156718_12511511.jpg


d0156718_12513774.jpg


d0156718_15101088.jpg
これは私の模写作品です


  奈良豆比古神社の翁舞は三人翁の珍しいものです。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

by kame0401 | 2011-01-25 01:48 | 能面雑話 | Comments(0)

雪に煙る白川郷

    雪に煙る白川郷

  1月6日、雪の白川郷は、期待以上に素晴らしかった。
  40年前の正月に訪れた記憶を辿って、探し当てた民宿や、
  大晦日に除夜の鐘を打ったお寺の鐘楼もそのままだった。
  その時、民宿にいた可愛い女の子のことや栃餅をついて
  もらったことなど、鮮明な記憶が次々に蘇えったのには
  我ながら驚いた。

d0156718_20155788.jpg

d0156718_20173265.jpg
d0156718_20182194.jpg
d0156718_2018491.jpg
d0156718_1315943.jpg

d0156718_13335058.jpg

by kame0401 | 2011-01-19 00:12 | カメラの眼で | Comments(0)

元朝 「翁神事」 丹波篠山春日神社



元朝 「翁神事」 丹波篠山春日神社能楽殿 
  
   シテ 梅若万三郎  千歳 青木健一
   小鼓 大倉源次郎 清水晧祐 清水雅音
   笛  赤井啓三
 

  国指定重要文化財である能楽殿は今年が、建立150年の節目にあたり、
  34回目の翁神事は、寒風をついて清冽な笛の音、鼓の響きが冴え渡る中、
  元旦の午前零時二十分ごろから翁の舞が始まります。

d0156718_1551425.jpg

   
  神殿から、神主と氏子総代が松明の明かりのもとで、能楽殿に上がり神事が

d0156718_1552722.jpg

  面箱を持って千歳が、続いてシテが舞台に

d0156718_15534227.jpg


  大倉源次郎師らの小鼓の響きが、そして笛が、いよいよ翁舞が

d0156718_1554598.jpg


  千歳の舞が始まると、シテの梅若万三郎師は翁の面を掛け

d0156718_1555181.jpg

d0156718_15565624.jpg

  舞台の上には、早くも氏子の人が投げるおひねりが飛び交い

d0156718_14143292.jpg

d0156718_1353796.jpg


d0156718_140144.jpg

d0156718_13535621.jpg


  氏子の投げるおひねりの乱れ飛ぶ中で行われる春日神社の翁神事は、
  天下泰平 国土安寧 五穀豊穣 延命長寿を祈祷する古くからの神事
  の姿を想わせるものです。
  大晦日、地元の大勢の氏子が集まる境内では、大きな焚火が焚かれ、
  お神酒が振舞われ、神事が終わると行列で社殿に初詣をし、お互いに
  新年の挨拶を交わします。

  普段見ている能楽堂での翁舞とは違う何かを感じるのは私だけではない
  と思います。
  昨年の正月に続き、今年もまた篠山で良い歳を迎えることができました。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

by kame0401 | 2011-01-13 01:00 | カメラの眼で | Comments(1)

頌春  秦時の月に見たものは

  


         秦時の月に見たものは   私のがらくた美術館(5) 


d0156718_1084968.jpg


    題鹿文瓦當                   鹿文の瓦當に題す


  瓦片 鹿文 君可捫               瓦片の鹿文 君捫す可し

  英姿 千載 于今存               英姿千載 今于(に)存す

  宛然 嘯向 秦時月               宛然嘯き向う 秦時の月に

  又喚 群朋 躍曠原               又群朋を喚んで 曠原に躍る




      鹿文の 瓦當を君よ 手にば把れ

      千載の 歳を経ていま そは此処に 

      姿さながら 中原の 秦時の月に 嘯きて

      群れなす朋を 喚び集め いざ駆けんとす 今まさに





この瓦は、「秦の始皇帝とその時代展」の図録に載っている紀元前春秋戦国
時代の遺構から出土した瓦と同じ時代のものだろうと思っている。

わがガラクタ美術館の蔵品の中では、真贋は別にしてお気に入りの品である。

d0156718_20254344.jpg

この本は、私の愛蔵書の一冊で、秋草道人・会津八一の歌集である。
表紙の鹿文の瓦當にも強く魅かれ、大好きな奈良を歩くときにも持ち歩いていた。
今回表示の瓦當を骨董店で見付けた時も、直ぐにこの歌集を思い浮かべた。


そんな思い入れの鹿文瓦當ではあるが、しかし、兎歳の年頭に鹿とは・・・・・

いやいや、この鹿が中原の空に皓皓と耀く、秦時の月に見たものこそ・・・


兎にも(鹿の)角にも、本年も何とぞ宜しくお願い申し上げます



浪花シャレ言葉にいう。。。。。。「兎の糞や」。。。。。。。。。
。。。その心は「長く続かない」。。。。。。。。。。。。。。。。。

と言われないよう、このブログも続けていくつもりです。

by kame0401 | 2011-01-07 01:00 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

春望 漢詩紀行(5)

        頌春    平成23年元旦

      
d0156718_17264676.jpg

      今年の年賀状   絵は、1999年に訪れた陽関の烽火台風景。



     黄砂 万里 蔽長空       黄砂万里長空を蔽い

     落日 嬋娟 偏染紅       落日嬋娟偏に紅に染む

     知是 遥天 春使者       知る是れ遥天春の使者

     駕来 戈壁 曠原風       駕し来る戈壁曠原の風に


     
       万里の空を 果てまでも

       蔽い尽して 落日を

       紅染めし 黄砂そは

       ゴビの砂漠の 風に乗り

       春の知らせを 運ぶ使者
 


     唐代の詩人王維の有名な詩 「送元二使安西」 の一節で、
     「君に勧む更につくせ一杯の酒、西の方陽関を出れば故人無からん」
     と詠まれた陽関は、唐の都長安(今の西安)から西へ1500キロの
     敦煌からさらに70キロ離れた処にあります。
     まさにゴビの砂漠のただ中にあるわけで、日本に飛んでくる黄砂は
     日干し煉瓦の烽火台のあたりからはるばる来たのだと思うとロマン
     を感じずにはおれませんね。

******************************************

       明けましておめでとうございます

       本年もどうか宜しくお付き合いのほどをお願いします


       <黄砂についての豆知識>
 
      「霾」  という字をご存知ですか?

       雨冠に狸と書いて「つちふる」と読みます。漢和辞典にも載っている字で「黄砂」を指す
      言葉です。 黄砂という言葉より響きもよく、土が降る現象そのものをを指しています。
      霾という字は雨かと思ったら土が降ってきた、これは狸の仕業だと思ったのかどうかは
      解りませんが、面白いですね。
      因みに、陽が射しているいるのに雨が降るのは狐の仕業と昔から言いますね・・・

      俳句の季語にもなっている、この豊かな日本語の表現を日常的にも使いたいですね。

           「 真円き 夕日つちふる なかに落つ 」  汀女

******************************************

by kame0401 | 2011-01-01 01:49 | 漢詩紀行