旅のつれづれに (3)

   旅のつれづれに

    1981年初めて訪れたネパールで出逢った人びと 

  旅では、様々な出会いが待っている。 出会いは人だけではない、その場の情景や
  歌声・音楽まで、全てが旅心をくすぐる。
 
  「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、
  馬の口とらえて老いをむかふるものは、日々旅にして旅を栖とす・・(奥の細道)」

 人が旅に魅かれるのは、昔も今も道祖神の招きなのだろうか。

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  ネパールにはいろんな種族の人たちが住んでいる。このタマン族もその一つ。

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  ネパールの国内航空の便はヒマラヤの麓だけに天候が悪いと、直ぐに欠航する。
  この日もトリブバン空港で半日待って、挙句にダメ。暇つぶしに待合室で落書き。

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    サーランギを弾く老人  

  飛行機を諦めて車で、ポカラへ。途中naubiseのバッティ(茶店)で憩う私達に近寄ってきた
  ガイネ(楽士のカースト)の老人、僅かばかりのルピーを渡すと「ベニコ・バザール」という民謡
  を弾き語りで奏でてくれた。スケッチをする私を物珍しそうに子供たちが覗きこみ、忽ち人垣
   ができる。

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    ポカラから、トレッキングが始まる。暫く歩いてsuikhetという部落で雨宿り。
   ポーターたちも小屋の片隅で休憩と相成る。

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  地元の女性たちも荷物は竹で編んだ大きな籠に紐を掛け頭で支えて担いでいる。


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  この男、どっかで見た顔だと思ったら、先き頃、鏡の向こうから声を掛けてきた奴だ。
  白内障の手術をした目でよく見ると、すっかり皺だらけシミだらけの老人になっていたのに
  驚いた記憶がある。
  
  聞けばこの男は30年前、上記のトレッキングの途中、ヒマラヤが一望できるキャンプサイト
  で誕生日を迎え、真っ赤なシャクナゲの大きなレイを首に掛けてもらい、49本のローソクの
  立ったケーキで祝ってもらったというから幸せな男ではある。

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  人生も旅と同じで、どんな出会いが待っているのか知らぬままに今日まで歩いてきた。
  思い返せば、今年もいろんな新しい出会いに恵まれた一年であった。
  
  様々な出会いに感謝しながら、今年のブログは今回で一先ず終了。
  来年のことを言うと鬼に笑われるが、出会いを求めてブログは、これからも続けるつもり。
  
  皆様 佳い新年をお迎えあれ

by kame0401 | 2010-12-26 01:20 | 旅のつれづれに | Comments(0)

クメールの微笑み

     

     クメールの微笑み        私のガラクタ美術館(5)


  今回のガラクタは、クメール仏である。砂岩の仏頭で11センチ程の小さなもの。
  例によって、真贋のほどは定かでないが「クメールの微笑み」に惚れて我が家に
  お越し頂いたもの。

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今から10年前の年賀状で、アンコール・ワットやアンコール・トムの寺院に圧倒され
ながらも、クメール仏の微笑みに魅了された旅であった。



    故宮 跡在 密林中       故宮の跡在り密林の中

    四面 仏頭 微笑豊       四面の仏頭微笑み豊かなり

    千歳 王城 當楽土       千歳の王城まさに楽土

    慈光 遍照 古今同       慈光は遍く照し古今に同じ



      いにしえの 都の跡は 密林の 中にのこりて

      四面なる 石の仏の みそなわし 

      王城楽土 千年の 昔のままに 微笑みて 

      遍く照らす 眼差しの 慈悲の光も そのままに




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巨根に押し潰されているタ・プロ―ム寺院。 私の座っているのも頭の上に横たわっているのも
それである。後ろに見える巨木の根で、日本でいえば桑科のアコウやガジュマルの仲間である。

熱帯の密林の生命力は、想像をはるかに超えている。現在の遺跡群は、1860年フランス人
博物学者アンリ・ムオーが発見し、密林の中から木を取り除き、ようやく私たちの前に千年の
威容を現したのである。 人間の営みの儚さを思うことである。

by kame0401 | 2010-12-20 00:03 | 私のガラクタ美術館 | Comments(0)

竜女変妖  能面雑話(11)

  竜女変妖  能面雑話(11)

「竜女(りゅうにょ)」というこの面は、能「海人(あま)」の後シテに使われるもので、
先般の能面展で、通りすがりに立ち寄った人にも人気のあった能面の一つ。

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イラストはブログ仲間のkyoranさんの作品「海士(あま)」


子供のため、宝珠を取り返しにいった海女の傷を負った厳しい顔の中に、
母の決意と愛が感じられるだろうか。

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以下は、少し遊んでみました・・・・その変妖ぶりをお楽しみあれ
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by kame0401 | 2010-12-14 01:07 | 能面雑話 | Comments(0)

桃太郎 海の神兵 アイウエオの歌  kameの独り言(8)

   桃太郎 海の神兵    アイウエオの歌  



今日12月8日は、昭和16年(1941)日本が「大東亜戦争」(当時はそう呼んでいた)を始めた日である。

昭和6年(1931)から、すでに中国で侵略戦争を始めていたから、昭和7年生まれの私は敗戦までの
14年間を戦争のただ中で生れ育っていたことになる。

敗戦を迎える中学2年のころは、不足した労働力を補うためとして校外へ駆り出される日が多く
勉強どころではなくなっていた。

そんな昭和20年(1945)頃だったと思うが、この「桃太郎海の神兵」という映画を観た。
もちろんそれは、戦意高揚のために作られた映画であるが、当時としては珍しいアニメ映画であった。

65年後のいま、ストーリーはほとんど覚えていないのだが、その中で唄われていた
「アイウエオの歌」だけは不思議に、そのメロディーまでしっかり脳裏に焼き付いている。

永い間気になっていたその歌を、先日もしやと思いパソコンの「YouTube」で検索をかけて見たら、
なんと「アイウエオの歌」は、そこで私を待っていてくれたのである。
それは、動画として、「桃太郎海の神兵」が、そしてその中でアイウエオの歌も聴くことができた。
全編が九つに分割して載っており、改めて全編を見て、これがこうして残っていたことにまず驚き
を禁じ得なかった。

まさに、恐るべしパソコン、有難きかな「YouTube」である。

しかし、今となっては、にがくも懐かしい思い出である。

This film is in Japanese with English Subtitles... Momotarō: Umi no Shinpei (桃太郎 海の神兵?, lit. Momotarou: God Warriors of the Sea or Momotaro, Sacred Sailors) is the first Japanese feature-length animated film. The subtitles were done in 2013 by the Skaro Hunting Society.




手塚治虫もこのアニメを戦時中に観て、感動したと語っているが、平和な時代に花ひらいた
アニメにもこんな時代があったことを忘れてはならない。

私にとっては、12月8日開戦の日のあの高揚した記憶は、8月15日敗戦の日の驚愕動転
した記憶よりも、更に決して忘れてはならないものなのである。

そして、今日12月8日こそ「不戦の誓い」を新たにするための大切な日なのである。





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by kame0401 | 2010-12-08 00:49 | kameの独り言 | Comments(0)

道成寺 柱巻きの巻  カメラは視た(14)

    
     道成寺   柱巻きの巻  

          「能のある空間・道成寺」 山中ガショウ師  於 大阪山中能舞台


  先般、大阪の山中能舞台で行われたの山中ガショウ師のレクチャー「 能のある空間 ・ 道成寺 」
  の見せ場 「柱巻き」をご覧ください。


 大蛇が柱に巻きついて、回りながら登っていく・・・・
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    使われた素晴らしい般若の古面  

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    道成寺本堂での撮影(2006年)

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    道成寺本堂での撮影(2006年)

by kame0401 | 2010-12-02 01:01 | カメラの眼で | Comments(0)