不忍池  カメラは視た(1)

    

          不忍池


        4月17日の東京は時ならぬ雪・・・・

        しかし、やがて陽が射し温かくなり、久しぶりの東京を満喫しました。
        池の畔には野鳥撮影で望遠カメラを構える人も見かけました。

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                                  漱石の知らない不忍池

          


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                                  なぜか綺麗にみえる・・





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                                   水面はもう春・キンクロハジロ





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by kame0401 | 2010-04-30 10:47 | カメラの眼で | Comments(0)

秘境フンザ  漢詩紀行(1)

 

               漢詩集「天山遊艸」より
       


          尋秘境罕蕯宴夕暉     秘境フンザを尋ね夕暉に宴す

 
         満目 黄昏 染客衣     満目黄昏客衣を染め

         凭楼 一酔 暫忘機     楼に凭り一酔し暫し機を忘れんとす

         葡萄 美酒 玻璃盞     葡萄の美酒玻璃の盞  

         把比 頽陽 赫色輝     把って比す頽陽赫色の輝きに  


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          スケッチはバルチット古城で、 フンザ王国時代の旧居城。

          フンザ王国は、1974年にパキスタンの統治下に入りましたが、いまも、
          この地方の実権と名声をほしいままにしています。
                   
          サインは 、新王宮に招待された時、暫しの歓談のなかで、厚かましくも
          お願いしたものです。
          ミールのカザンファール・アリ氏と母堂の名があります。

          フンザはインダス河の上流カラコルムにある秘境で長寿の里としても
          有名です。春には村中が杏の花で覆われ、まさに桃源郷の世界です。

          漢詩のままでは、読んでもらえないので、こんな訳詩にしてみました。


          秘境フンザを尋ねて
 

          インダスの  深き峪間は  黄昏れて  旅の衣も  紅に

          暫しの憩い  山里の とある酒場の  片隅に

          玻璃の盃  酔うほどに  かざせば  赫き陽に映えて

          さらに麗わし  葡萄の美酒は

        

          
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          イスラム共和国のパキスタンでは 飲酒は堅く禁じられていますが、
          ここフンザでは古くからブドウ酒を「フンザ・パニー」と称して、好んで
          飲んでいます。パニーとはウルドゥ語で水を意味し、アルコールではなく
          パニーの一種だとして、禁断のブドウ酒を飲んでいるところが面白いですね。  

           
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by kame0401 | 2010-04-29 11:40 | 漢詩紀行 | Comments(2)

古面の眼差し  能面雑話(1) 


                   古面の眼差し        
    
   

        この面は「猿飛出」です。 世阿弥が「平家物語」にある頼政の鵺退治の
         話を脚色して創った能の曲目に「鵺(ぬえ)」というのがあります。
        この面は、その鵺の亡霊の面に使えるのではと思っています・・・

        鵺は、頭が猿、尾は蛇、手足は虎に似て、啼く声は鳥の鵺の
        ようだと言われていますが如何でしょうか。


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                             「猿飛出」

        古面の魅力・迫力は、ボロボロに欠けていてもなのか、欠けている
        からこそなのか、いまだに良く解りませんが・・・

      
        時空を超えた古面の眼差しは、いつまで眺めていても、何度眺めても
        飽きることがない不思議な何かを持っています。


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        この「猿飛出」が私のところに来るまでの履歴は全く不明です。
        何処かの舞台で、誰かがかけて舞っていたのは確かですが。
        そんなことを考えると歴史のロマンを感じさせてくれるのです。

        ひょんな縁で、私の処へ来てくれたこの面は、このまま、欠けた
        ままで次の人に渡そうと・・・
                  
        下手な修復などしない方が良い、いやするべきでないと言うのが
        私の持論ですが、依頼されると難しい修理も引き受けます。
        
        それは、古面と対峙すると不思議なエネルギーを貰えるからで、
        日ごろの能面作りの糧にしています。
        これぞ、正に地球にやさしいエコのエネルギーですよね。


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by kame0401 | 2010-04-28 13:34 | 能面雑話 | Comments(0)

「天山遊艸」のあとがきより転載  kameの独り言(1) 

                 あとがき
   

敗戦は中学二年の時だった。あの頃、今のような時代がくると誰が予想でき
ただろうか。毎日、空腹を抱えて食べることばかりを考えていたような気がする。
それがいつの頃からか、気が付けば蝶を追って山に登るようになっていた。

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     そんな折、ヒマラヤに個人で挑んだ作家の深田久弥と画家の山川雄一郎、
    山岳写真家の風見武秀、医師の吉原和美の四人の遠征隊のことが大きく報じ
    られた。貧乏だった当時の日本で、貴重な外貨を個人で使うことが、どんなに
    難しいことだったか。それに当時は神戸からカルカッタまでは船で、そこから
    は陸路でと、ネパールに入るのになんと一ヵ月以上もかかったのである。
    それは、いまでは想像もできないくらいの難事業で、それだからこそ夢の快挙
    だったのである。

     帰国後開催されたスケッチ展で、当時山のスケッチに熱中していた私は、
    山川勇一郎の絵を前に暫く動けなかったのを覚えている。また、深田久弥の
    「雲の上の道-わがヒマラヤ紀行-」を貪るように、何度も読み返したもの
    である。そしてこの本の巻末に彼が書いた「ヒマラヤを志す学生諸君に」の
    文章は印象的だった。
 
     曰く「第一に、一流会社や中央官庁に就職してはならない。そんなところに
    勤めたら、第一休暇が取れぬ・・・・。第二は、今からネパール語あるいは
    ウルドウ語の勉強に取り掛かるべきである・・・・。第三に、魂の一番高い
    ところをヒマラヤに捧げる諸君は、佳人を娶ってはならない・・・」と。
  
     若かった私も、いつの日にかヒマラヤの白き神々の座に挑み、そして氷河の
    ほとり、お花畑に寝転んでParnassius(アポロ蝶)が舞うのを眺めることを
    夢見たが、外貨割り当てがない無名の個人にとっておよそむりな話で、所詮
    夢のまた夢であった。

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     時は流れ、憧れのヒマラヤが手に届くところに近づいた時、歳は既に五十に
    近くなっていた。深田久弥の三条件を念頭に、夏休みのある教師になり、山好
    きの佳人を娶っておいたのだから、まともにヒマラヤに挑むのは無理としても、
    八千米の雪の峰々と氷河をこの目で眺めることぐらいは出来そうだと、もっぱら
    辺境へ出掛けることにした。

     還暦を迎えたいま、旅の慰みに描いたスケッチと、八年ほと前から習い始めた
    漢詩で綴った旅の印象を纏めてみようと思い立った。拙いスケッチも私にとって
    は、一枚一枚に旅の思い出が凝縮されていて、観るたびに旅の様々な懐いが
    鮮やかに蘇ってくる。写真では得られない何かがそこにある。また漢詩をひねる
    過程で、旅の感慨が一層大きく膨らむのを覚えたことである。これは望外の
    喜びであった。
     ここに「天山遊艸」一巻を編し、遅咲きの青春の記念とするものである。

       1992年5月

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     この、「あとがき」は十八年まえ、自費出版の漢詩集「天山遊艸」に記した
     文章ですが、いま読み返すと、私の人生の縮図を観る想いがします。

     このたび、開設するブログもその延長線上にあると思っています。
 

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by kame0401 | 2010-04-27 10:10 | kameの独り言 | Comments(0)

ただ今、ブログのテスト中  絵手紙春秋(1)

            ブログ開設のご挨拶・宜しくヨロシク・・・・
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             絵手紙は、面白い、大胆な構図と色が勝負。
 
             あとは、なにか気の利いた文章を・・・・





by kame0401 | 2010-04-26 21:36 | 絵手紙春秋