翡翠

          漢詩  翡翠

        久し振りに漢詩を捻ったが四苦八苦で今は亡き師匠が草葉の陰で笑って居られるのでは・・・・
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             春まだき 冷たき池の 辺には 蘆は芽吹けど 魚影なく

             ひねもす長閑 カワセミの 枝に留まる姿なし

             碧青の 番いの翡翠 写さんと 想い定めて 眼を遣れば

             涼し啼声 麗しの姿は 何処 緑の葉陰














































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by kame0401 | 2016-04-03 22:06 | 漢詩紀行 | Comments(0)

天山の旅余話

       天山の旅余話    ウルムチのバザール

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         天山山脈のの麓に新疆ウイグル自治区の首都ウルムチがある。賑やかなバザールを歩くとシシカバブ
         (羊の肉の串焼き)の屋台からは煙と共に美味しそうな臭いが漂ってくる。お腹を壊さないかなと心配
         しながら串を片手にバザールを見物する。その時買ったウイグル族の帽子である。

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         布地を売る髭のお爺さんが被っているのが上のウイグル帽である。

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         上のお爺さんの店で、バザールを歩くウイグルの女性が着ている服の独特の絣模様の絹地を購めた 。

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            烏魯木斉雑詩          烏魯木斉(ウルムチ)雑詩   

    

            午影街頭賈烤羊        午影の街頭烤羊を賈い

            芬芬燔炙放燻香        芬芬として燔炙燻香を放つ

            胡音胡俗両奇絶        胡音胡俗両つながら奇絶

            耳目都無不異郷        耳目都て異郷ならざるは無し



            昼下がり ウルムチの街 辻々に   賑わう屋台 シシカバブ

            燻す煙は 芬々と 香 り漂い   売り声も 行き交う人の 装いも 皆 珍しく

            耳にする 目に触れるもの   すべて我 遥かな旅の 異 邦人

            

                漢詩集  「天山遊草」より抜粋

by kame0401 | 2014-09-14 12:02 | 漢詩紀行 | Comments(0)

普蘭(プラン)故城

プラン故城

            
                         私たちのチベットの聖地カイラスを目指する旅は、ネパールの首都カトマンズから北へ
             ヒマラヤ山脈を越えてチベットに入り、そこからランドクルーザー5台と、ガソリンや
              テント食料を積んトラック2台を連ねて、往復23日に及んだ。 平均4500メートル
            のチベット高原を白亜の峨峨たるヒマラヤの峰々を左に見ながら、5000メートルを
    超えるる峠をいくつも経て西へ西へとひたすら走り続けるのである。
             目的のカイラスの聖地ドルマ峠5600メートルを踏破するには、高度順化の必要あり
               とて10日目にインドの国境近きプラン3900メートルまで下りここで一日休養をとった。
  1996年6月のことである。

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                   丘の上の廃墟は大きくゾン(城塞)の大きさには驚くばかりである。その中でゴンパ(寺院) 
                   はシャリパン・ゴンパと呼ばれていたという。長谷川伝次郎の著書「ヒマラヤの旅」には、
                    これと同じ角度で写した「タカラコート堡塁」の名でモノクロ写真が掲載されている。
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        プラン(タクラコート)は四周を雪の山に囲まれた静かな街で、ここまで下ると緑の木がありホッとするのである。
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                西蔵(チベット)を旅すると、あちこちにラマ教(チベット佛教)のゴンパ(寺院)が見受けられる.
            その中にはチベットの中心ラサのポタラ宮に代表されるゾン(城塞)と呼ばれるものがある。この廃墟
           もそのひとつで、それはかって政教一致のチベットにおいて行政官のいる砦でもあり寺院でもあると
            いう存在だったようである。
                 以前に紹介した1927年にここを訪れた長谷川伝次郎の著書「ヒマラヤの旅」では、インド側から
            入域した彼がこのゾンを尋ねて行政官と会いチベットの入域許可を申請したことが記されている。
           当時はプランではなくタクラコートと呼ばれていたようで、破壊される前のこのゾンの姿が
           「タカラコート堡塁」として紹介されている。
                1966年から吹き荒れた文化大革命で巡礼が禁止され、寺院も破壊の対象になったという。
            この旅の間にもあちこちで車窓から廃墟になった寺院を目の当たりにした。長谷川伝次郎がここを
            訪れて69年後に、今は廃墟となった この地にこうして実際立ってみて感慨も一入深く、詩興も
           そそられたことである。1980年になり、チベット政策の誤りを認め巡礼も復活したのだという。
             ヒンズ―教徒にとっても聖地である。カイラスを目指して、現在はインドから多くの巡礼者が、
                ここから入域するという。

                 それにしても文化大革命の嵐のすざましさと、人間の狂気のおぞましさに改めて戦慄を覚えたこと
                である。
                それといつも思うことだが、雄大な風景を前にして思う感慨とは別に、廃墟に立ったときのあの
                独特の感慨は何なのだろうかと。 あの心を揺さぶる説明のつかない感慨は、人間の儚さを空しさ
                を思い知るからだろうか。

by kame0401 | 2013-05-14 07:34 | 漢詩紀行 | Comments(0)

熱気球よ永遠なれ

    熱気球よ永遠なれ  1986.8.14 マサイマラの空に

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  乗熱気球遊覧                 熱気球に乗り遊覧す     


  浮上  中原  熱気球         浮上  中原  熱気球

  信風  漾々  意悠々         信風  漾々  意悠々

  非州  天地  無辺際         非州の  天地  辺際無く

  瞰下  群牛  幾萬頭         瞰下  群牛  幾萬頭


       (註) 非州とはアフリカをさす


  遥けくも   来るものかな   朝まだき   遠きケニアの   サバンナに

  悠々と   音なきみ空   熱気球   漂う吾は   風まかせ

  眼下には   気球の影の   流れゆく   望み果てなき   草の海

  見はるかす   地をば覆うか   幾万の   生きとし生ける   いのち輝き




私は1986年に家内とキリマンジャロ登頂のあと、ツアーから離れてマサイマラ国立公園で
熱気球に乗る機会を持った。「バルーン・サファリ」と言う企画で早朝の気流の安定している
時に熱気球にのる。バーナーで気球を膨らませて浮かび上がると、バーナーの火を止めて
ゆっくりと漂う。全く音のない世界で眼下にはキリンや象やヌーの群れが見える。1時間ほど
の飛行中、地上にはジープが追いかけてきていて、着地の作業をしてくれる。無事に着地する
とその場でシートを広げて朝食が始まる。シャンパンを抜き乾杯である。キリンが覗きこむ
素敵な朝ご飯で幸せなひと時である。それが終るとジープに乗り込みサファリに出発だ。
車で近づいても彼らは悠々と逃げもしない、此方が見物されているような感覚を覚える。
上に掲げた。「バルーン・サファリ証明書」には観察出来た動物の名前にチェックが入り、
バルーンのパイロットのサインがされている。当時結構高い料金だったように記憶するが
それだけの価値はあると感動したのを覚えている。

エジプトのルクソールで起きた熱気球の事故は、余りにも痛ましく悲しいものである。
私が乗った当時から着地は危険が多く事故も耳にしていた。
ある人が言うに、飛行機の着陸は、いうなれば 「ゆっくり墜落する」 事なんだから、もともと
危険なものなんだと。 熱気球にも同じことが言えるのだろう。
しかし熱気球の魅力は体験してみると捨てがたいものがあり、安全対策に万全を期して
是非存続して欲しいと願うや切。

by kame0401 | 2013-03-13 20:25 | 漢詩紀行 | Comments(0)

カイラスの旅(3)

   カイラスの旅(3)


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    聖山霊場「ドルマ峠」 

   躋来 千仭 巨嵒傍         千仭 躋り来れば  巨嵒の傍

  
   五色 経幡 翻四方         五色の 経幡 四方に翻る 

   聞説 西人 祈願処         聞くならく 西人 祈願の処

   渾身 投地 繞霊場         渾身 地に投じて 霊場を繞る
      



       千仭萬丈 登り来て 辿りつきたる 霊場は

       大いなる巌 おわしまし 祈りの経を 印したる 

       幾万片の 五色幡 峠の風に 翻り 仏光荘厳 双ぶ無し

       聞けばこの 霊気漲る ドルマ・ラは 聖山一の 霊場で

       見れば祈りの 幡の下 五体を投げて 地に臥して

       巡れる人の 影あまた 
            

6656メートルの霊峰は、未登峰で登頂は許可されない聖山である。
カイラスを一周する巡礼路は途中のドルマ・ラという5630メートルの峠を越える。
チベット仏教、ボン教、ヒンドゥ教、ジャイナ教の聖地とされチべットだけでなく、インドや世界各地から
巡礼者が絶えない。
仏教徒は右回りに、ボン教徒は左回りに巡礼すると言うので、私達は右前周りにドルマ・ラを目指した。
途中に雪や氷の張った険しい岩路を、多くの巡礼者は五体投地を繰り返して進む。尺取り虫のように
一回の五体投地で自分の身丈の分だけ進むのだから、大変である。さらに驚くのは、自分の荷物は
先ず今日の目標地点まで歩いて、そこに置き、それから元の場所に戻って五体投を始めるのである。
 そこには誤魔化しや要領の入り込む隙の全くない別世界がある。
 ガンジス川畔で荼毘に附されガンジスに還ることを願って、河畔の安宿で死を待つ老人を見た時とは
また別の驚きを感じたものである。日本人の宗教観では到底理解できないことが、眼前に繰り広げられ
ていた。
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                     標高5600米のドルマ・ラ(峠)は聖山カイラスの中でも随一の霊場である。

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チベットは天に近い為か、空気が澄んでいるためか、その空の色は深い濃紺色で、それは深夜の空の色
「ミッドナイト・ブルー」に近い感じがする。

by kame0401 | 2012-06-27 18:51 | 漢詩紀行 | Comments(0)

西蔵カイラス行(1)

    
     西蔵カイラス行(1)    漢詩紀行(9)
    
    今から16年前、チベット高原の西の果てに聳える、聖山[カイラス]・チベット名は「カン・リンボチェ」
    6656mを目指した時の旅の思い出である。

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    初めて仰ぐ聖なる「カン・リンボチェ」は、チベット高原にすっくと独り、そそり立っていた。
    夢中で何枚も何枚も筆を走らせた。氷の壁に縦に走る大きな亀裂は神の啓示かと・・・・・・・。



     永年の夢であったカイラス行は、1996年の5月22日に大阪を立ち、25日間の永い旅だった。
     ネパールのカトマンズからヒマラヤを縦断してチベットへ入り、26日から車で5000mの峠を
     幾つも越えて、北西へ北西へと走り続けて1週間余、ようやくカイラスが見えたのが6月2日のことである。
     ランドクルザー5台に、テント・ガソリンなどを積んだトラックが2台で、毎日150~200キロを走る。
     借り物の地図だが、カイラスへの行程の長いことは判って頂けるかと。

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      西蔵カイラス行  

   西蔵 曠原 途渺茫         西蔵 曠原 途渺茫たり

   
   馳車 旬日 遂頽陽         車を馳せて 旬日 頽陽を遂ひ 

   遥天 拝望 聖山頂        遥天 拝望 聖山の頂

   清浄 六根 羈思長         清浄 六根 羈思長し
  
    


       チベットの  西の果てしに  在ると聞く

  
     聖なる山を  訪ねんと  広大無辺の 荒野をば 

       路なき路を  ひた走り  橋なき河を  また渡り 

       沈む夕陽を  追い続く  日々を重ねて  ようやくに

       遥かに望む  聖山は  地平に白く  独り立つ  

       六根すべて  清らけく  思いをこめし  旅の空  

       夢まぼろしの  山そこに 

     

    
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         5月29日、ネーラムトン・ラより、ヒマラヤのシシャパンマ(希夏邦馬)峰8027mを望む。

       ヒマラヤ8000m峰14座の一つで、別名ゴサインタンの名でも知られる名峰。 1964年に中国隊に
       よって初登頂がなされた。 ネーラムトン・ラのラは峠のことで、峠の標高は5180m。
       これまでネパール側から見ていたヒマラヤ山脈の名峰を裏から見ることになる。 平均4000mの
       チベット高原から見るヒマラヤは思いなしか、少し穏やかに見えた。

       果てしないチベット高原は、砂漠・草原・岩山と表情を変えながら何処までも続く。そして草原の彼方には、
       放牧の白い羊の群れ、黒い大きなヤク(チベット牛)の群れが・・・・・・。

by kame0401 | 2012-06-11 15:47 | 漢詩紀行 | Comments(0)

頌春 

     頌春     本年も宜しくお願いします

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                杖朝(80歳)の年 槍ヶ岳に登り 感有り
              

                萬丈を 登攀し 山巓を究むれば
               
                霧霽れて 槍鋒 暁天に耀く
   
             
                羈魂を 鼓舞し 未だ老を嘆かず
   
               
                霊峰の 正気 坤乾を圧するに



                萬丈の 岩根を攀じて 頂きを 究め尽せば

                霧晴れて 槍の穂先は 暁天に 光耀く

                あめつち覆う 霊峰の 正気を享けて 奮立つ

                老い嘆くまじ 旅心 思いも新た 旅の空
             

            
             昨年は、ひょんなことから母校に「虫塚」を建立することが出来ました。
             また夏には、80歳の歳を弁えず、槍ヶ岳に挑みました。そのカラ元気で
             今年も、ぶつぶつkameの独り言をブログに載せて行こうと思います。
             適当に宜しくお付き合いの程を・・・・・・・・


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by kame0401 | 2012-01-01 00:01 | 漢詩紀行 | Comments(0)

 北欧冬日 漢詩紀行(7)

      北欧冬日  漢詩紀行(7)

  ストックホルムの市庁舎前の水辺から見た風景、時は2009年1月20日、眼の前の川面も凍りつき
  凍える手で描いたものです。  なにしろ画帳の上で絵の具が凍るのですから・・・
  ストックホルムのみの安いツアーは家内と二人だけのフリータイム満喫の旅でした。
  
  「暑中お見舞い申し上げます」058.gif   見ただけ読んだだけで省エネ・節電効果があるでしょう。011.gif


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下の絵は上の絵の右端に続きます

 

    北欧冬日  

   雪蔽 草原 氷塞川         雪は草原を蔽い氷は川を塞ぎ
   
   乾坤 皓皓 競鮮娟         乾坤皓皓として鮮娟を競う

   回看 渡口 寒鴉影         回看すれば渡口寒鴉の影

   何惜 詩情 放北天         何ぞ惜まん詩情北天に放つを  
  
  


       みはるかす 野は果てもなき 雪の原
  
               蒼き氷は 川の面を 埋めつくして 

                   あめつちは 競いて白く いや麗しく

              眼をやれば 人影絶えし 渡し場に  

           ひとり佇む 冬鴉  

         はるかな旅の 歌ごころ 溢るる想い 

       惜しみなく 解きて放つは 北の空


    

by kame0401 | 2011-08-07 08:57 | 漢詩紀行 | Comments(0)

敦煌莫高窟

   敦煌莫高窟  漢詩紀行(6)


長年の憧れの地「敦煌」も今は飛行機であっと言うまに到達するので、
これは果たして喜ぶべきか、複雑な気持ちだったことを覚えている。
このときは参加者が家内と二人だけのツアーで、ここから更に西へ陽関
まで足を伸ばした思い出深き旅となった。
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                               敦煌莫高窟と鳴沙山の遠望


      敦煌莫高窟


   遥望 幾百 窟門聯         遥に望めば幾百の窟門聯なり
   

   恰若 蜂窩 崖壁穿         恰も蜂窩の崖壁に穿つが若し

   坐聴 何来 風鐸韻         坐に聴く何来風鐸の韻き

   鳴沙 山頂 度秋天         鳴沙山頂秋天に度るを  
  
  



   遥か望めば 断崖に 蜂巣さながら 穿たれし
  

   幾百数う 石窟は あまた仏の ましまして

   そぞろに聴ゆ 風鐸の さやけき響き いずこより

   降りそそぐかや 風に乗り  

   窟の上なる 鳴沙山 碧きみ空を 渡りゆく  




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この本は、東大寺の長老清水公照師の随筆で旅の印象を綴られたもの。
限定特装本で、表紙は漆の蒔絵仕上げで蒔砂子は敦煌莫高窟・鳴沙山の
砂が使われている。


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私も鳴沙山の砂を記念にと持ち帰り、さて何に使おうかと思案の末。
悠久の歴史の時を刻んだシルクロードに想いを馳せるのには、砂時計
が一番と思い定めて出来たのがこれ。


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その昔、NHKの特集番組シルクロードの中で、喜多郎のあのテーマ曲を
バックにラクダの隊商が歩む足もとで砂漠の砂が流れるさまを憧れを籠め
て見つめていたことを思い出しながら。

こうして写真に撮ると、砂は螺旋を描いて落ちているように見える。
160分の1秒で撮ったこの写真は、時が止ったように見えるその一瞬を捉え
ている。

私も自分の写真を撮れば、それはこの砂時計の砂と同じで永くも短い私の
人生を止った一瞬として捉えることが出来るわけだ。 いまそこに写って
いるのは、今日まで拙を守り生きてきた私の人生のまさに断片なのだ。

そして、砂時計の砂山が見せる姿が刻々遷ろい決して同じ姿を見せない
のと同じく、もはや誰もこの写真の私に会うことは叶わないのだ。

「敦煌・鳴沙山の砂・時」の三題話はこれでおしまい。お粗末!

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                     2011年5月7日 10時14分 13分の1秒間に存在した私


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by kame0401 | 2011-05-24 13:35 | 漢詩紀行 | Comments(0)

春望 漢詩紀行(5)

        頌春    平成23年元旦

      
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      今年の年賀状   絵は、1999年に訪れた陽関の烽火台風景。



     黄砂 万里 蔽長空       黄砂万里長空を蔽い

     落日 嬋娟 偏染紅       落日嬋娟偏に紅に染む

     知是 遥天 春使者       知る是れ遥天春の使者

     駕来 戈壁 曠原風       駕し来る戈壁曠原の風に


     
       万里の空を 果てまでも

       蔽い尽して 落日を

       紅染めし 黄砂そは

       ゴビの砂漠の 風に乗り

       春の知らせを 運ぶ使者
 


     唐代の詩人王維の有名な詩 「送元二使安西」 の一節で、
     「君に勧む更につくせ一杯の酒、西の方陽関を出れば故人無からん」
     と詠まれた陽関は、唐の都長安(今の西安)から西へ1500キロの
     敦煌からさらに70キロ離れた処にあります。
     まさにゴビの砂漠のただ中にあるわけで、日本に飛んでくる黄砂は
     日干し煉瓦の烽火台のあたりからはるばる来たのだと思うとロマン
     を感じずにはおれませんね。

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       明けましておめでとうございます

       本年もどうか宜しくお付き合いのほどをお願いします


       <黄砂についての豆知識>
 
      「霾」  という字をご存知ですか?

       雨冠に狸と書いて「つちふる」と読みます。漢和辞典にも載っている字で「黄砂」を指す
      言葉です。 黄砂という言葉より響きもよく、土が降る現象そのものをを指しています。
      霾という字は雨かと思ったら土が降ってきた、これは狸の仕業だと思ったのかどうかは
      解りませんが、面白いですね。
      因みに、陽が射しているいるのに雨が降るのは狐の仕業と昔から言いますね・・・

      俳句の季語にもなっている、この豊かな日本語の表現を日常的にも使いたいですね。

           「 真円き 夕日つちふる なかに落つ 」  汀女

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by kame0401 | 2011-01-01 01:49 | 漢詩紀行