げてもの喰い名人列伝   kameの独り言(5)



「 げてもの喰い名人列伝 」 ( 山馬蝗社刊 ) より 

   なんでも喰らう / ひとをも喰らう男  


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          げてもの 喰った    なに 食った

          なんでも 喰った    なに 食った

          ひとの 喰らわぬ    もの喰った

          あげくに 喰った    なに 食った

          なに 食わぬ顔     ひと 喰った



  
  その男が、敗戦を迎えたのは、中学2年生のときだったそうな。

  食い盛りのその男は、毎日空腹を抱えて、頭の中は、食い物のこと
  ばかり考えて勉強どころではなかったそうな。

  男の通っていた学校では、連日、弁当泥棒が横行していたと
  云うから、いまでは想像もつかない時代だったじゃないの。

  やがてに、男は仲間の悪がきどもと、「いかもの同好会」をでっち上げて、
  学校の校庭や近所で、喰えそうなものを手当たりしだい捕まえてきては、
  片っぱしから料理して喰ったというじゃないの。

  蛇のかば焼き、蛙の刺身、かたつむりの佃煮、などなど、結構美味かった
  と男は云うが、ゲテモノ喰いの云う事だから、眉つばものだ。

  校舎の片隅に、勝手に根城を構え、電線を引き込み、電熱器で調理をし、
  腹を空かした教師をも巻き込んで、「いかもの食堂」を開いて愉しんだと
  云うから、呆れるじゃないの。今なら退学処分間違いないだろが・・・

  戦時中の軍事教練から、一転民主主義のフォークダンスの時代になり、
  教師の権威も地に堕ちた時代の話だと言うが、ホントだろうか?

  男たちは、6年間の学校生活の後半を、いかものを喰らい、好き放題、
  校内を、我がもの顔でのし歩いていたそうな。

  そのうちに、男は、気がつくと、人をも喰うようになって、それでも無事
  卒業していったそうな・・・
  教師たちも、こんな連中は早く卒業して欲しくて、やれやれと思ったん
  じゃないの・・・

  ところが、その男が、後年教師になって、一時期母校に勤めたという
  じゃないの。
  当時の恩師?も、まだいたそうだから、世の中、面白いね、ホントに。

  それはそうと、反面教師に恵まれて育った、その男は、はたして
  どんな教師になったのか、是非聞いてみたいじゃないの。

  その男、笑って、  そんなこと知るか!・・・・011.gif
  






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by kame0401 | 2010-08-26 00:00 | kameの独り言 | Comments(0)