2013年 07月 11日
フィールドノートの一頁
フィールドノートの1ページ
「ペンション フィールドノート」の断片 2013.6.28~29
「フィールドノート」とは、野外の調査研究の際に記録を記す小型のノートを指している。歴史上の
著名な探検家も詳細な記録と克明な絵やスケッチを遺している。梅棹忠夫の幅広い調査研究の
記録にも、多くのスケッチが添えられているのを見たことがある。カイラスを旅した長谷川伝次郎は
現地で写真の現像をしながら記録を遺したと記している。
現今のデジカメによる映像記録もその意味でフィールドノートの一端を担うものと考えられる。
往時のことを考えると、デジカメの記録は質量共に極めて大量の情報を残せるという利点を持って
いるのは事実だが、自筆の絵やスケッチにはその人の主観による主題と省略が鮮明で、その人の
目が捉えた貴重な記録には写真に勝る価値があることを忘れてはならない。
此処に挙げたデジカメの写真には、昆虫と植物・花の関係を記録したメモと言えなくもない。
ただ私は研究者でもなく、かといってカメラマンの立場でもない。自然の命の輝きに魅せられた
一人の老人の遊び半分・面白半分の戯れというのが本当だろう。
私は、その写真に、あえて花の名前や虫の名を記すことを止めた。それはこれらの花や虫たちは
自分にそんな名前が付けられていることを知らないし、知る必要も彼らにはないからである。
それよりも地球の命の輝きに素直に感動し、それらの命を大切にするために私達人間に
いま求められていることは何なのかをこそ知るべきなのではないかと。
花の形状により、花蜜を求め花粉を運ぶ蜂の種類が限定されることがあるという。進化の謎の一つ
である。花はただに咲いているのではないらしい
昆虫の眼は紫外線をも観ているという。彼らの眼に映る花園はどんな世界なのだろうか
翅の模様と色にどんな意味と役割が隠されているのだろう、彼らは芸術家なのかもしれない
小型の蝶で翅の白い縁毛が際立って美しい
陽が昇らぬうちに葉の水玉の甘露を求めてきたのだろうか
蝶にも色の好みがあるのだろうか
何と美しい毛虫とだろう これから脱皮変態して蝶や蛾に 「華麗なる変身」とはこういうことなのだ
翅の形や立て方も 蝶のなかまのジェット戦闘機 悲しいかな近頃私は老化が進み動態視力が
とみに衰えてこの蝶の飛ぶ姿を追うことや 止った場所を特定できないことが多くなった
空中で一瞬停止したかに見える蜂と目標の花との距離 その一瞬を狙ってシャッターを
気が付くと緑の葉の中にも緑色の虫がいる 保護色と言うのは本当にあるのだ
「フィールドノート」余禄
家内の元同僚夫妻が20余年も前に華麗な脱サラをして建てた「ペンション フィールードノート」
で過ごしたひと時の まさにフィールドノートの一頁なのである。信州の飯綱東高原の片隅にある
私達の別荘?でもある。 ペンションの名前は彼等が共に生物の教師でフィールドノートの
愛用者でもあり、何とも心憎い命名だと当時羨ましく思ったのを覚えている。
玄関の上には自らデザインして自ら描いた素敵な「フィールドノート」の文字も緑に埋もれている。
奥さんが夢に描いていたイングリッシュガーデンが20年の歳月を重ねていま見事に開花し、オープン
ガーデンの日には遠くから訪ねる人も多いという。 数々の賞を受けたガーデンもさることながら、
シェフの旦那が創る和諷フレンチも見事でペンションオープン以来の変わらぬ味わいと、ご夫妻との
楽しいおしゃべりのひと時を愉しみに毎年訪れることにしている。
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「ペンション フィールードノート」のホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~momofiel/
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「ペンション フィールドノート」の断片 2013.6.28~29
「フィールドノート」とは、野外の調査研究の際に記録を記す小型のノートを指している。歴史上の
著名な探検家も詳細な記録と克明な絵やスケッチを遺している。梅棹忠夫の幅広い調査研究の
記録にも、多くのスケッチが添えられているのを見たことがある。カイラスを旅した長谷川伝次郎は
現地で写真の現像をしながら記録を遺したと記している。
現今のデジカメによる映像記録もその意味でフィールドノートの一端を担うものと考えられる。
往時のことを考えると、デジカメの記録は質量共に極めて大量の情報を残せるという利点を持って
いるのは事実だが、自筆の絵やスケッチにはその人の主観による主題と省略が鮮明で、その人の
目が捉えた貴重な記録には写真に勝る価値があることを忘れてはならない。
此処に挙げたデジカメの写真には、昆虫と植物・花の関係を記録したメモと言えなくもない。
ただ私は研究者でもなく、かといってカメラマンの立場でもない。自然の命の輝きに魅せられた
一人の老人の遊び半分・面白半分の戯れというのが本当だろう。
私は、その写真に、あえて花の名前や虫の名を記すことを止めた。それはこれらの花や虫たちは
自分にそんな名前が付けられていることを知らないし、知る必要も彼らにはないからである。
それよりも地球の命の輝きに素直に感動し、それらの命を大切にするために私達人間に
いま求められていることは何なのかをこそ知るべきなのではないかと。
花の形状により、花蜜を求め花粉を運ぶ蜂の種類が限定されることがあるという。進化の謎の一つ
である。花はただに咲いているのではないらしい
昆虫の眼は紫外線をも観ているという。彼らの眼に映る花園はどんな世界なのだろうか
翅の模様と色にどんな意味と役割が隠されているのだろう、彼らは芸術家なのかもしれない
小型の蝶で翅の白い縁毛が際立って美しい
陽が昇らぬうちに葉の水玉の甘露を求めてきたのだろうか
蝶にも色の好みがあるのだろうか
何と美しい毛虫とだろう これから脱皮変態して蝶や蛾に 「華麗なる変身」とはこういうことなのだ
翅の形や立て方も 蝶のなかまのジェット戦闘機 悲しいかな近頃私は老化が進み動態視力が
とみに衰えてこの蝶の飛ぶ姿を追うことや 止った場所を特定できないことが多くなった
空中で一瞬停止したかに見える蜂と目標の花との距離 その一瞬を狙ってシャッターを
気が付くと緑の葉の中にも緑色の虫がいる 保護色と言うのは本当にあるのだ
「フィールドノート」余禄
家内の元同僚夫妻が20余年も前に華麗な脱サラをして建てた「ペンション フィールードノート」
で過ごしたひと時の まさにフィールドノートの一頁なのである。信州の飯綱東高原の片隅にある
私達の別荘?でもある。 ペンションの名前は彼等が共に生物の教師でフィールドノートの
愛用者でもあり、何とも心憎い命名だと当時羨ましく思ったのを覚えている。
玄関の上には自らデザインして自ら描いた素敵な「フィールドノート」の文字も緑に埋もれている。
奥さんが夢に描いていたイングリッシュガーデンが20年の歳月を重ねていま見事に開花し、オープン
ガーデンの日には遠くから訪ねる人も多いという。 数々の賞を受けたガーデンもさることながら、
シェフの旦那が創る和諷フレンチも見事でペンションオープン以来の変わらぬ味わいと、ご夫妻との
楽しいおしゃべりのひと時を愉しみに毎年訪れることにしている。
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「ペンション フィールードノート」のホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~momofiel/
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by kame0401
| 2013-07-11 22:19
| カメラの眼で
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