2010年 11月 07日
玉羊頭符契 私のガラクタ美術館(4)
玉羊頭符契
がらくた美術館の収蔵品、例により、出所不明である。
玉で作られた符契(割符)だと思う。サイズは65×45×45ミリ。
大きな角を持つ雄羊の頭が、縦に二つに割れるようになっていて、それぞれに「師」の文字が
凹凸に彫られている。合わせると、ぴったり符合するように作られていることから割符として
使われたものではないか。
この玉羊頭の割符を観たときに、ハッと思った。
我々が書の作品に捺す印には、朱文と白文のものがある。
朱文と白文の起源は、もしかしてこのような割符から来ているのではないかと。
真偽のほどは別にしても、興味ある出会いであった。
また、「師」の文字のもつ意味合いも謎で、旅団、師団、軍団という軍の組織単位
を指しているとすれば、想像はさらに膨らむことになりそうだ。
識者のご教示をお願いしたい。
by kame0401
| 2010-11-07 01:46
| 私のガラクタ美術館
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