能面と面袋   能面雑話(3) 

            

                能面と面袋



d0156718_1249740.jpg


        この能面は「十六」、わずか16歳の若さで、須磨の浦の露と消えた敦盛に因んで
        つけられたと言う面です。




         「青葉の笛」

         一の谷のいくさ敗れ  
         討たれし平家の 公達あわれ
         あかつき寒き 須磨の嵐に    
         聞こえしはこれか 青葉の笛



         明治以来ずっと、小学校の唱歌の教科書に載っていたもので、私たちの年代には、
        懐かしい歌です。
        後年能面を打つようになり、能の曲目も併せて勉強するようになると、この歌のもつ
        味わいを更に深く感じられるようになりました。

  
        明日は死ぬときまった夜に悠々と管弦に遊ぶ平家の陣、その「滅びゆく者の美」を、
        世阿弥は、敦盛に「中の舞」を舞わせることで「修羅もの」でありながら異例とも言える
        幽玄の情趣をもつ能「敦盛」を作出したのです。




d0156718_923893.jpg




        戦場でも錦の袋に入れた笛(銘小枝)を、いつも腰にさしていたと言う、
        若き公達「敦盛の面」を納めるのに相応しい面袋として、私は、今回
        平家の紋「あげはの蝶」を配したものを選びました。



d0156718_10563472.jpg


        。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

by kame0401 | 2010-05-08 09:23 | 能面雑話 | Comments(2)

Commented at 2011-08-28 00:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kame0401 at 2011-11-23 11:29
コメント有難うございました。気が付かないでお返事が
遅くなりました。この面は既に私の元を離れていますので、ご期待に添うことができません、悪しからず。